こんなに大きくなりました!? オーストラリアの発育測定
先日、オーストラリア統計局が通称MAPと呼ばれる統計結果を発表しました。MAPは、“Measures of Australia's Progress”の略。「オーストラリアの生活が良くなっているのかどうか」をオーストラリア人自身が評価できるよう理解しやすい形で統計上の証拠を示すことを目的としたものです。いわば、過去と現在を比較するオーストラリアの発育測定というわけなのです。
(c) Australia Day Council of NSW
世界的な経済低迷の中、オーストラリアでは長期間に渡ってすこぶる良好な状態が続いています。特筆すべきは失業率。1996年は8.9%だったのが、2006年には4.9%と大幅改善しています。この間、平均すると実質国民可処分所得は毎年3%、全要素生産性(MFP)は毎年1.2%伸びています。
寝室が1部屋以上足りない家庭は3%で、逆に予備の寝室が1部屋以上ある家庭は77%に上るというデータもありました(2003/04年)。
環境面では、絶滅種・絶滅危惧種の鳥類、哺乳類が119種(1996年)から171種(2006年)と5割近く上昇。うち18%は過去10年で絶滅してしまったと見られているそうです。
そのほかの主要なデータは、ざっと下記の通り。
【平均寿命】 男性74歳、女性80歳(1995年)⇒男性78歳、女性83歳(2005年)
【高等教育修了者】 48%(1996年)⇒59%(2006年)
【学士号取得者】 15%(1996年)⇒24%(2006年)
【上院議員に占める女性の割合】 21%(1987年)⇒36%(2007年)
【下院議員に占める女性の割合】 5%(1987年)⇒25%(2007年)
【土地開墾】 390,200ヘクタール(1994年)⇒325,500ヘクタール(2004年)
さてさて、発育測定の判定はいかがでしょうか?……って数字だけで測るのは難しいですよね。でも、毎年行われている「アイ・オン・オーストラリア」という別の調査結果によると、オーストラリア人の63%が自身の生活に「非常に、または大いに満足している」のだそうです。
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