APEC期間中、シドニーの街中に高さ2.8m、長さ5kmの壁が出現!?
APEC(アジア太平洋経済協力)のメンバー21ヵ国・地域の首脳や閣僚がシドニーに集う「2007年APECリーダーズ・ウィーク (2007年9月2〜9日)」開幕まで、あと少し。期間中、メイン会場周辺のシティ北部地域に、高さ2.8m、全長5kmのセキュリティ・フェンスが設置されることが明らかになりました。
具体的な場所は、ブリッジ・ストリートとマックォーリー・ストリート、フィリップ・ストリートを中心にした一画で、関係者以外の車両の乗り入れは一切禁止。後半にはシドニー・オペラ・ハウスや王立植物園の敷地内にまで延長されます。
(C)Patrick Bingham-Hall (City of Sydney提供)
“シドニー版万里の長城”を通るにはIDが必要、と報道されているように、歩行者はフェンス内外の道路を通行することはできるものの、身分証明書の提示が求められる可能性があり、オペラ・ハウスやガヴァメント・ハウス(旧総督邸)など一部の観光スポットは徒歩でもアクセス不可となる期間があります。
何ともおかしかったのは、ジョージ・ブッシュ米大統領の来豪が当初の予定より繰り上げられたことにより、交通規制や警備の見直しが行われたことについて、NSW州野党党首が「義母が少し早く休暇にやってくることになったようなもの。ありがたくないけど我慢するしかない」と発言したこと。
混乱を避けるために、9月7日(金)はシドニー周辺地域のみ公休日(APEC Holiday)に指定されており、警備や交通規制のピークにあたる週明けまでの3連休の間は、鉄道のサーキュラ・キー、ミュージアム、セント・ジェームズの3駅が閉鎖、サーキュラ・キーのターミナル発着のバスは、臨時に設けられるマーティン・プレイスの停留所発着に変更され、サーキュラ・キー〜マンリー間のジェットキャットも運休となりますので、ご注意を。
一方、この連休をターゲットに、カントリーリンクやカンタスリンク、一部ホテルはAPECスペシャル料金を提供。ニュー・サウス・ウェールズ州観光局も「The Bonus Long Weekend Getaway」と銘打ったキャンペーンを展開しています。どうやら、連休これ幸い、と郊外に脱出するシドニーっ子が多くなりそうで、もしかしたら市内はクリスマス時のようにひっそりすることになるかもしれません。
通常より移動に時間がかかる可能性のあることが予想されていますが、シドニー・ハーバー・ブリッジやハーバー・トンネルのほか、空港〜市内間を結ぶイースタン・ディストリビューター等は閉鎖されず、オーストラリアホテル協会は、旅行者がシドニーを避ける必要はないと訴えています。
でもまあとにかく、首脳会議が行われる9月8〜9日にシドニー滞在を予定されている方は、面倒やトラブルを避けるため、周辺や郊外の見どころを訪れるのが賢明かもしれませんね。外出の際は、身分証明書をお忘れなく!
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