オーストラリア・デー前夜のバーンズ・ナイト
明日1月26日はオーストラリア・デー(参照: オーストラリア・デー
と新オーストラリア人の誕生)で、オーストラリアは三連休。
これが終われば、長〜い夏のスクールホリデーもおしまい。……と
いうわけで、あちこちでにぎやかなパーティーが開かれている中、
我が家もお隣さんにお呼ばれをしてきました。
愛国心一色かと思いきや、パーティーのテーマは、スコットランドの
国民的詩人ロバート・バーンズの誕生日を祝う「バーンズ・ナイト」。
オーストラリア人とスコットランド人の夫婦が、お姉さん夫婦や、
その幼なじみ夫婦を招いて、伝統料理のハギスを食し、スコッチを
あおる(?)パーティーだったのです。
つけあわせはマッシュ・ポテトとターナップ(カブ)
「ハギスとは何ぞや」と調べてみると、羊の臓物のミンチにオート麦、
香辛料などを混ぜたものを羊の胃袋に詰めたもの(同じ英国でも、
イングランド人はまず食べないのだとか……)。戦々恐々で
出かけたのですが、おいしくいただきました♪
ハギスはスコットランドのハイランド地方に生息する三本足、
もしくは足の長さが違うの幻の生き物という伝説もあって、
何でも満月の夜に心の清らかな人だけが見つけられるのだそうです。
毎年「ハギス・ハント(Haggis Hunt)」という捜索イベントも
繰り広げられていて、オフィシャルサイトには、オスとメスの違いなども
イラスト入りで紹介されています。↓コレ、ちょっとカモノハシっぽい?
オス(?)のハギス。全長12〜35cmだそう
ロバート・バーンズは、日本人なら誰でも知っている「螢の光」の
原曲「Auld Lang Syne(=Old Long Since)」の原詞作者。
遠く離れたシドニーにも銅像があり、今年は生誕250周年ということも
あって、本国では大きなイベントが行われるようです。
お隣のカップルは同居しているお母さんのために本国流のバーンズナイトを
企画したらしく、バグパイプの演奏(←さすがにこれはCD)が流れる中、
オージーの娘婿が「ハギスに捧げる詩」 をアンチョコ付きで朗読、
娘がバーンズのエピソードを紹介、もう一人の娘婿のスピーチと続き、
返礼のスピーチではとっても幸せそうでした。わたしたちも「螢の光」を
日本語で歌ってお暇しましたが、騒ぎはとめどなく未明まで続いていました。
お姉さん夫婦はキルトで正装。でも、オージーのダンナの足元は黒革の
編み上げ靴ならぬサンダルを編み上げたもの、というのが、何とも
オーストラリアらしく、みんなで大笑い。ちなみにオージー夫婦は、
タモシャンター(スコットランドの帽子)を被り、わたしたちは、
「オフィシャル・ハギス・ハンター」のバッジをつけて参加しました。
「え〜っと、ココはオーストラリアだよね?」という状態でしたが、
明日オーストラリア・デーは、旧正月(春節)の元日。中国系移民の多い
オーストラリアだけに、しっちゃかめっちゃかになりそうですが、
「何でもアリ」という懐の深いところが、オーストラリアなのです。
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