台湾独自の「注音符号」

公開日 : 2010年03月27日
最終更新 :
P1040844.JPG

漢字の下に書いてある奇妙な文字は、台湾で振り仮名をつけるのに使われる「注音符号」と呼ばれる文字です。

中国語発音表記で一般的なピンインで表すと、

「牛」はniu、「女乃」はnai、「球」がqiuです。

注印符号は、日本語の「あいうえお」のように、最初の4字の発音を取って、「ボポモフォ」とも呼ばれます。

母音、子音合わせて37つの注音符号と、上がり下がりの声調を表す記号を一緒に使い、読み方を表します。

世界で主流のアルファベットと声調の記号を使ったピンイン方式の、台湾版です。

台湾の子供は、難しくて書けない漢字はボポモフォで書いたりします。

P1040811.JPG

これはひらがなの「ろへろへ」のよう見えますが、実際にはnei nei と読みます。

台湾で外国人が中国語を習うには、ボポモフォを使うことが多かったのですが、

・注音符号を時間をかけて覚えなくてはいけないこと、

・世界的にはピンインが主流であること、

・台湾以外で既にある程度学んでいる学生はピンインに慣れていること、

などから、最近は台湾でもピンインで教える学校が増えていると聞きます。

ボポモフォで勉強する利点は

・ピンインよりも実際の発音に忠実

・最大でも三文字の組合わせなので、ピンインより短く書いたりパソコン入力できる

ということが言われます。

CIMG0511.JPG

パソコン、携帯電話の文字入力にもボポモフォは使われます。

わたしのパソコンは日本仕様なので、ステッカーを貼って使っています。右上の赤い字がボポモフォです。

最後に、私事ですがとても残念なことに急遽台湾から離れることになりました。

約半年の短い期間でしたが、みなさんが台湾に興味を持っていただけるきっかけが作れていたとしたら、

とても嬉しいです。

今までご覧いただいた多くの皆様、どうもありがとうございました。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。