小さな村に残された日本統治時代の貴重な遺跡「玉里神社」
台北から在来線の台湾鉄道特急で約4時間ほどの場所にある
花蓮縣の玉里という街。
花蓮縣の中でも南部に位置し、台東縣との県境にあたります。
その玉里エリアにある「玉里神社」は
日本統治時代に作られた神社です。
玉里駅から徒歩10分くらいの場所にある
住宅街の中にひっそりと鳥居が立ち、
注意してみなければ見落としてしまうほどです。
鳥居の一部はなんと民家の中に
取り込まれてしまっており、
ここが神社であることは長らく、
この辺りの住民ですら知らなかったそうです。
1928年に建てられた「玉里神社遺址」は、
すっかりその存在を忘れ去られ、
長らく森の中で誰にも気づかれること無く、
放置されてきました。
ある時、祖父の結婚式の写真を見た孫が、
祖父は一体どこでこの結婚写真を撮ったのだろう?
と疑問に思ったことから、
その場所を探していくうちに、
ここに神社があったことが分かったそうです。
その後、住民たちと一緒に整備を施して、
神社跡地が現在のように見られるようになりました。
戦後、社殿が取り壊され、
現在は鳥居と階段沿いに並ぶ灯篭のみが残されています。
綺麗に整備された玉里神社跡は
歴史を伝える重要な場所として、
2008年に花蓮県の古跡に指定されました。
また階段を上った高台の
神社跡地から眺める玉里の景色は絶景です。
なんだか異世界に迷い込んだような、
不思議な気分になる玉里神社。
花蓮縣玉里エリアを訪れたら
ぜひ行って見たい場所ですね。
玉里神社遺址
花蓮縣玉里鎮西邊街21號傍の民家脇の小道から入る
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