海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > ヨーロッパ  > タリン特派員ブログ > 憧憬の島 キフヌの赤いスカートを巡る旅

エストニア/タリン特派員ブログ 旧特派員 ica

エストニア・タリン特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2013年8月22日

憧憬の島 キフヌの赤いスカートを巡る旅


メール プリント もっと見る

憧憬の島 キフヌの赤いスカートを巡る旅

 エストニアの南西にある島、「生きた博物館」ことキフヌ島を訪ねました。

2013_04-4.jpg

写真:伝統衣装を着るMariaさん

 エストニアの夏のリゾート地といえばパルヌが有名ですが、キフヌ島まではパルヌからさらにフェリーに揺られて二時間半弱です。パルヌから路線バスを利用しムナライド港からキフヌ島行きのフェリーを利用することも可能です。(フェリー運行は夏期限定。運行日はこちら をご参照下さい)


2013_04-25.jpg       

                 写真上下:夏の首都パルヌにあるビーチ
2013_04-27.jpg
                 


 パルヌ・キフヌ間のフェリーは、ヘルシンキとタリンを結ぶような大型のクルーズ船ではなく、十数台の車両が収まる小型船です。船内に目を向けると、気になる絵やデザインがありました。キフヌの人々と手工芸(とその絵付け)の深い関係に鑑みると、これらもキフヌゆかりのものかもしれません。


2013_04-18.jpg
写真:フェリー(外)
2013_04-19.jpg
  写真:さらに近づいてみると・・

2013_04-15.jpg

写真:フェリー(内)に飾られている絵画


 そもそもキフヌ島が「生きた博物館」といわれる由縁は、600人ほどの島民がエストニア本土で失われた生活様式に今なお生きつづけているからです。2003年にユネスコの無形文化遺産に登録されたのも島の建造物や工芸品以上に、限られた空間でキフヌの人々が脈々と受け継いできたもの(文化や血統)に対する評価があったのではないでしょうか。
 さて、キフヌ島といえば女性たちが身につける赤いスカートが有名ですが、島の文化はなぜ女性たちが中心に担うようになったのでしょうか。それは、長期間にわたって海に出払ってしまう男たちに代わって女性が社会と家庭の役割を担うようになり、その過程で女性たちの文化が形づくられるようになったからです。女性たちは日々の仕事に勤しむ一方、赤いスカートで独自の文化を彩るようになりました。彼女たちはその日の気分や体調によって何十種類もあるスカートを履き分けるそうですが、人生の節目に自身の手でつくるスカートには折々の記憶や想いも織り込まれているに違いありません。(そういえば、年を重ねれば重ねるほどスカートの数も増えるので、年配の女性は衣装棚がスカートでいっぱいになってしまうという笑い話を聞きました)

 一方、女性中心のキフヌの歴史のなかでザ・レジェンドな男がKihnu Jõnn ことEnn Uuetoaです。Kihnu Jõnnは他の船乗りが物怖じして海に出たがらなかったときも船を出す勇敢な男で、エストニア人としてはじめて大西洋を航海した船長でした。なかなか癖になる顔立ちをされていた方のようで出自が気になります。Kihnu Jõnnやキフヌの文化について詳しく知りたい方はKihnu Museum までどうぞ。


2013_04-10.jpg
写真:Kihnu Jõnnの船を復元したもの?だそうな

2013_04-3.jpg
写真:絵を描く素養のない船乗りの男が仕上げた道具箱。貴重品だそうです

2013_04-8.jpg
写真:キフヌ島のフェリー乗り場。スウェーデン、フィンランド、エストニアの国旗がみえます


 今回、Traditional Farm on Kihnu Island にて、キフヌにまつわるお話を聞かせてもらいました。Kihnu Cultural Space 主催の企画で、見て美味しい!食べて美味しい!イベントでした。伝統的な家屋の案内してもらい、美味しいパンと地ビールをご馳走になった上に、エストニア人監督制作のドキュメンタリーをみる、最高のキフヌ入門編でした。不定期開催のようなのでキフヌ島へ旅行される際は、是非コンタクトをとってみて下さい。

キフヌ島の文化空間 / The Kihnu Cultural Space : ユネスコオフィシャル動画のリンクはこちら まで

記事の商用利用を希望される際はコチラからお申し込みください。
カテゴリー 旅行・ツアー・ホテル 見所・観光・定番スポット
2013年8月22日
« 前の記事「タルコフスキーすき?映画『ストーカー』ロケ地巡礼」へ
»次の記事「建築家 ルイス・カーンがみた原風景 サーレマー島/クレッサーレ城」 へ
おすすめ記事
    タリン特派員 新着記事
    Tallinn Old Town Days (Tallinna Vanalinna Päevad )が始まりました!
    エストニアの治安は、いい?悪い?
    エストニアのプロサッカーリーグで活躍する日本人選手を応援しよう!
    旧市街でイベントが始まります!
    タリン動物園 / Tallinna Loomaaed / tallinn zoo への行き方
    ご注意ください!エストニアも、5月1日はメーデーです。
    タリン市内の公共交通(バス、トロリーバス、トラム)に乗ってみよう!
    エストニアのサマータイムは始まっています!!!

    エストニア ツアー最安値


    2018/6/12更新

    ヨーロッパ 航空券情報


    エストニア旅行 旅スケジュール

    旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■エストニアの旅行記・口コミ「旅スケ」へ

    ヨーロッパ特派員ブログ一覧

    アイスランド/レイキャヴィークアイルランド/ゴールウェイイギリス/イーリーイギリス/エディンバライギリス/カーディフイギリス/ギルフォードイギリス/グラスゴーイギリス/ケンブリッジイギリス/コッツウォルズイギリス/ヒースローイギリス/ブリストルイギリス/ベルファストイギリス/ヨークイギリス/ロンドンイギリス/ロンドン2イギリス/ロンドン3イタリア/アンコーナイタリア/アンドリアイタリア/シチリア島イタリア/ジェノバイタリア/トリノイタリア/ナポリイタリア/ナポリ2イタリア/パルマイタリア/フィレンツェイタリア/ボローニャイタリア/ミラノイタリア/ミラノ2イタリア/ラ・スペツィアイタリア/ローマイタリア/ローマ2ウクライナ/オデッサエストニア/タリンオランダ/アイントホーフェンオランダ/アムステルダムオランダ/デンボスオランダ/ライデンオーストリア/ウィーンオーストリア/チロルオーストリア/リンツキプロス/ニコシアギリシア/パロス島ギリシャ/アテネクロアチア/コルチュラ島クロアチア/ザグレブクロアチア/ドゥブロヴニクスイス/アッペンツェルスイス/チューリヒスイス/ベルンスウェーデン/ストックホルムスペイン/イビサ島スペイン/バルセロナスペイン/バルセロナ2スペイン/バレンシアスペイン/バレンシア2スペイン/ビトリアスペイン/ビルバオスペイン/マドリッドスペイン/マドリッド2スロヴェニア/リュブリャナセルビア/ベオグラードチェコ/ブルノチェコ/プラハチェコ/プラハ2デンマーク/コペンハーゲンドイツ/ケルンドイツ/ケルン2ドイツ/シュタインバッハドイツ/デュッセルドルフドイツ/ハノーファードイツ/ハンブルクドイツ/フライブルクドイツ/フランクフルトドイツ/ベルリンドイツ/ボンドイツ/ミュンヘンドイツ/ミュンヘン2ドイツ/ミンデンドイツ/ライプツィヒドイツ/レーゲンスブルクドイツ/ワイマールノルウェー/オスロノルウェー/オスロ2ノルウェー/オスロ3ノルウェー/ベルゲンハンガリー/ブダペストフィンランド/サヴォンリンナフィンランド/トゥルクフィンランド/ヘルシンキフィンランド/レヴィ・サーリセルカフランス/アヌシーフランス/カンヌフランス/ストラスブールフランス/トゥルコアンフランス/ナルボンヌフランス/パリフランス/パリ2フランス/ボルドーフランス/マルセイユフランス/リヨンブルガリア/ソフィアブルガリア/プレヴェンベルギー/ゲントベルギー/ブリュッセルベルギー/ルーヴェンポルトガル/ポルトポルトガル/リスボンポーランド/カトビッツェマケドニア/スコピエマルタ/マルタ島モンテネグロ/ポドゴリツァヨーロッパ/バルカンラトヴィア/リーガルクセンブルク/ルクセンブルクルーマニア/ブカレストロシア/モスクワ

    ヨーロッパにもどる

    • 特派員プロフィール
    • タリン特派員

      タリン特派員
      ica
      2012年10月よりタリン在住。 都内の映像制作会社を経て、現在タリン大学大学院でドキュメンタリー作品を制作中。 タリンのロシア劇場の取材、2014年開催のエストニア歌の祭典の取材など持ち前の機動力を 生かして日夜奮闘。観光情報や当地で日本にまつわる情報をご紹介していきます。

    • リーダーに登録

    地球の歩き方Web特派員募集