番外編)写真は真実を語るのだろうか。/新型コロナウイルス
Tere!(エストニア語で、こんにちはの意)
新型コロナウイルスが世界中で猛威を奮い、多くの関連写真やデータをネット上で見かけるようになりました。
そこで今回は番外編として、「写真は真実を語るのだろうか。」と題して、今一度、私も皆さんも写真を見る上で気をつけたいことをおさらいしたいと思います。
さて!ここに1枚の写真があります。
先週土曜、エストニアの首都タリンにあるとあるスーパーで撮った、トイレットペーパー売り場の写真です。
トイレットペーパーは売り切れで(奥にあるのはキッチンペーパーです)、エストニアの人も買いだめに走ったのかな?という印象を受けますね。
次に、もう1枚の写真をご紹介します。
トイレットペーパーの在庫が豊富で、しかもセールまでやってますね。ふだんのスーパーといった印象でしょうか。
・・・賢明な皆さまは床の色でお気づきかと思いますが、この2枚の写真は同じスーパーで撮ったものです。同じ日、同じ時刻に。
↓↓↓実際はこうです↓↓↓
1枚目の写真を私が使って、「エストニアではパニックが起きていて、スーパーにはトイレットペーパーの在庫がありません!」と書くこともできますし、2枚目の写真を使って「エストニアは落ち着いています。日本にトイレットペーパーを送ってあげたいくらいです。」と書くこともできます。
・・・自分で写真を掲載しておいてなんなのですが、改めて、写真というものは、文章よりも一瞬で人の心を動かす力があるなあと感じます。写真が真実を語るのかどうかはこの2枚の写真で一瞬にして明らかですね^ ^
おそらく写真にはスピードとパワーの両方があるのでしょう。そのスピードとパワーは、ときに私たちの思考力を凌駕してしまう時があり、なので、だからこそ、より一層、写真に対して注意深く接する必要があるのだろうと今回改めて思いました。
文章を読む時に書き手の真意を探ることと同様、写真を見る時も撮り手の真意を探る一手間を惜しみたくないものです。
真実を知りたいのならば。
そして自分の目で真実を確かめたくなったら、いざ旅へ!といつもなら書けるのですが、今はそれぞれ自宅で書を開きましょう!またここでお会いしましょう!!
筆者
エストニア特派員
Chisato
エストニアのいいところ、エストニアならではのこと、日本とエストニアの似ているところ、違うところなどをご紹介したいと思っています。
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