エストニアで道を歩くということは......

公開日 : 2020年09月03日
最終更新 :
筆者 : Chisato

Tere!(エストニア語で、こんにちはの意)

おとといの話なのですが、道を歩いていたら、知り合いのエストニア人さん(妊婦さん)と偶然会いました。でもなにかが違う......と思ったら、なんと出産して、小さな赤ちゃんがクロスの抱っこ紐の中に!!!(マタニティコートの中を覗かせてもらったら、小さいけれどすでに完成された、パーフェクトなお鼻だけが見えていました)

先週会ったときはまだ妊婦さんだったのに、いつ産んだのだろうと思って尋ねたら、「一昨日よ!」とのこと。

なのに両手にはスーパーで買った重たそうな食料を持っていたので本当にびっくりしてしまいました。聞けば、昨日退院して家に帰ったら、食べものが全然なかったとかで......。

荷物を代わりに持ちながら、「日本なら、自然分娩なら6日くらい、帝王切開なら1週間以上、母子ともに入院するのよ。産後の肥立ちと言ってね、産後の母体を大切にしないと、歳を取ってから体のあちこちにガタがくるって言うのよ」と話したのですが、話しながら文化の違いにびっくりを通り越してドキドキしてしまいました。

道を歩くということは、昨日出産した人も歩いている、おととい生まれた赤ちゃんもいる、エストニア語がわからないので標識に書いてあることを無視してしまうかもしれない人(私)もいる、新型コロナウイルスの流行は下火とはいえ仕事を失ってビザも失効になって1日も早くエストニアから出なければならない人もいる、本当にさまざまな人が道を歩いているということなんだな、もっと想像力を持って歩かなくてはと思いました。

横断歩道で道を渡りきれない人がいないかどうか、いま一度立ち止まり、振り返る余裕を持てば、また新しい景色が見えるはず。心したいと思いました。

ではまた!

筆者

エストニア特派員

Chisato

エストニアのいいところ、エストニアならではのこと、日本とエストニアの似ているところ、違うところなどをご紹介したいと思っています。

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