日本人アーティスト 山田 悠さんによるアートをご紹介 in タルトゥ

公開日 : 2019年09月23日
最終更新 :

 私の住む街タルトゥは様々な呼び名を持っています。

 ・エストニア第2の都市→エストニアで2番目に人口が多い都市。

 ・学問の街→エストニア最高学府、タルトゥ大学および大学関連の博物館が多い。

 ・エストニアの精神的首都→タルトゥ大学が設立されたことにより、エストニアの文化や知性を支え続けている。

 ・アートの街→街を歩けば至る所に絵が描かれている。

 実は今年の夏、アートの街タルトゥに日本人アーティスト、山田 悠(Yamada Haruka)さんによる壁画が完成しました。

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写真提供:Katrin Paabo

左側のリフトに乗っているのが山田さんです。

 山田さんは今回、エストニア印刷博物館(Eesti trükimuuseum)がタルトゥ市からのサポートを受け運営している"Tartu Artist in Residence"というプロジェクトに参加。 市街地から徒歩5分ほどのKivi streetにあるアパートをキャンバスに、大きな日時計を描き上げました。

 この日時計は山田さん自身が行っているプロジェクト"Sun of the City"、既存の建築物が生み出す影を日時計として利用するのが特徴。

 建物の角度、大きさ、距離などを測り、太陽の動きと照らし合わせ、日時計が正確に機能するよう入念な下準備を経て作品作りに入りました。

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 テープを使っての下書きから始まり、

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 少しずつ色を塗り始めます。

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 地元の新聞記者から取材を受ける山田さん(グレーの帽子)。

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 作品完成後にはレセプションが開かれ、多くの地元の方が参加。直接山田さんから日時計の読み方の説明を受け、皆さんとても興味深そうに耳を傾けていました!

 今回の山田さんの作品は、アパートの前にある電灯の影が日時計の時間を指します。下段の横ラインと数字がサマータイム中、上段の横ラインと数字はウィンタータイム中の時計です。夏から冬にかけて影は少しずつ上へ動き、冬から夏にかけては少しずつ下へ下がります。

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 こちらは8月上旬に撮影した写真です。時間は午後1時♪

 実際に日時計が動いている様子は、ウィンタータイム中は昼頃~16時頃まで、サマータイム中は昼頃~19時頃まで見られます。お近くへお越しの方、是非足を運んでみてくださいね!

住所:Kivi 40

※GoogleMapでは黒いアパートが表示されますが、山田さんの作品があるのはその向かいのアパートです。

山田さんのウェブサイトはこちら→

筆者

エストニア特派員

Zimmermann Misato

2018年秋にエストニア第二の都市タルトゥへ移住しました。スーパーや市場をうろついて美味しそうな食べ物を探すのが毎日のお楽しみ。

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