民族・文化・言語の交差点 ウズベキスタンのバザール
Assalom alaykum(アッサラーム・アレイクム:ウズベク語で「こんにちは」の意)、初めまして!
タシケント特派員の齋藤と申します。
この秋から、2回目となるタシケントでの留学生活を始めました。本ブログを通じて、日本人にとって
まだまだ知られていない国、ウズベキスタン、そして、複雑な言語、文化、民族、宗教から成り立っている、
シルクロードのオアシス都市、首都タシケントについて、皆様により知ってもらえるよう、
当ブログを通じて情報発信していこうと思います。
Tanishganimdan xursandman! (タニシュガニムダン・フルサンドマン:なにとぞよろしくお願いします)!
さて、ウズベキスタンという日本人にとってなじみのない国をどう説明すればいいか?
4年前にロシア語の学習のためにウズベキスタンに1年間留学した後、
「ウズベキスタンってどのような国ですか?」と訊かれても、私は自分にとっても納得のいく答えを
見つけられませんでした。
「イスラームの国?」
旧ソ連地域だけあって、ロシア人や、極東から来た朝鮮系の人など、ほかの民族もたくさんいます。
基幹民族のウズベク人にも、一般に日本人がイメージするような厳格なムスリムは少なく、
お酒を飲んでいる人がたくさんいます。
「旧ソ連ってことは、ロシアのような国ですか?」
ロシアがこの地域を征服したのはほんの百数十年前。サマルカンドやブハラ、ヒヴァのような
都市に行くと、モスクやイスラーム神学校などの歴史地区がたくさん残されています。
「中央アジアっていうけど、アジアなのですか?」
日本の外務省のHPでは欧州部に分類されており、タシケントは旧ソ連時代に整備された
ヨーロッパのような街並みです...
ウズベキスタンを旅行したいという方は、モスクやイスラーム神学校、世界遺産の歴史地区もいいですが、
ぜひ一度、市民の台所、バザールを訪れてみてはいかがでしょうか?
バザールを歩けば、その活発さもさることながら、そこで売られているものがいか
にウズベキスタンを反映しているかがわかると思います。冬こそ品ぞろえが寂しくなりますが
(日本のスーパーなどと違って「旬」というものが如実に現れます)、色とりどりの野菜や果物、
多様なスパイスが並び、
売り子もウズベク人やロシア人、そして朝鮮系の人が営む店に行けば、ナムルのような
サラダやキムチも売っています。長期滞在して自炊していると、昨日はスパイスが効いた
ウズベクスープ、今日はキムチスープ、明日はロシア風ボルシチ、という献立も可能なのです。
さて、おなかがいっぱいになったところで、次回はタシケントのバザールについて、
もう少し紹介していこうと思います。
それでは皆様、Yana ko'rshamiz(ヤナ コルシャームズ:またお会いしましょう)!
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