ロシア正教の復活祭「パスハ」

公開日 : 2015年04月19日
最終更新 :

Assalom alaykum! 皆さんこんにちは!タシケント特派員の齋藤です。

 以前ご紹介した。新市街にあるバザール、ミラバッドバザールの近くにあるロシア正教会は、ウズベキスタンのロシア正教の中心になっているそうです。ロシア正教のお正月は1月7日なのですが、その時このロシア正教を見学しに行った日本人留学生によると、盛大な儀式があったとのことで、「しまった!見に行けばよかった!」と、物見高い特派員としては後悔することしきりでした。

 4月11日、とあるきっかけで知り合ったウズベク人に、「うちの嫁さん、ロシア系なんだけど、今夜パスハ(Пасха、復活祭)のお祝いがロシア正教会であるらしいよ。見に行かない?」とお誘いを受けたので、見に行くことにしました。

 復活祭(イースター)は最近では日本でも知名度が上がってきているようですが、東方正教会には独自の暦を使う(そのため、新年のお祝いもずれている)ため、2015年の場合だと、東方正教会以外では4月5日が復活祭のようですが、ロシア正教会では4月12日に祝われます。

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 日付が変わる直前に、ミラバッドバザール近くの教会まで行くと、すでにたくさんの人が集まっていました。

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 教会もライトアップされています。教会の入り口付近には、中に入れなかった人のために、教会の聖堂の中を映像で映し出すためのスクリーンが設置されていました。

 見ると、みんな手に手にろうそくを持っています。簡単に消えないように、ペットボトルを半分に切ったものでろうそくをカバーするなど、工夫を凝らしている人も多かったです。また、パスハによく食べられる「クリーチ(кулич)」と呼ばれるドーム型のケーキを持ってきている人もいます。

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 復活祭ということで、卵も見かけますね。

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 それにしても、耳に入るのはほとんどがロシア語で、ウズベク語をしゃべっているのは、雑踏警備の警官くらいなものです。特に最近は、タシケントでも脱ロシア語・ウズベク語化が進行しているので、これだけの人ごみでありながらロシア語だけ聞けるというのは今時珍しいです。

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 信者さんたちが、教会の周りを回り始めました。

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 人ごみがきれたので、聖堂の中に入ることができました。

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 教会の中から外から、

「フリストフ ヴォスクレセ!(Христов Воскресе!:キリストは復活された!)」

 という声が聞こえます。こういうところに来ると、「ああ、ここは昔、ロシア人が支配していた地域なんだなあ」という実感が湧いてきます。

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 この日はどうやら、ロシア語圏に限らず、東方正教会で広く復活祭が祝われます。

 日本でも認知度が上がっている復活祭ですが、(我々日本人の多くが基準にしがちな)西欧のそれとは違う復活祭を見ると、キリスト教世界といっても多様なのだなあ、と思います。

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 すごい人ごみでしたので、「来年、この教会で復活祭を見たい!」という方は、くれぐれも手荷物に気を付けてください。

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 では、Ko'rshamiz! (またお会いしましょう!)

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