22. バザールでの買い物に疲れたら旅行者の味方スーパーマーケットへ!タシケントのスーパー事情

公開日 : 2022年03月04日
最終更新 :

サローム(こんにちは)!

海外旅行での隠れた楽しみ方、スーパーマーケットめぐり。一見どの国のスーパーも似たように見えますが、実はそれぞれお国柄が出ていて商品を眺めているだけでも楽しいものです。私も海外旅行の際は、用がなくてもついつい寄ってしまいます。


買い物といえばバザールのイメージが強いウズベキスタンでも、特に都市部ではいたるところにスーパーマーケットがあります。観光やおみやげ探しの際はバザールに寄っていただきたいのはもちろんですが、そこでのショッピングとなると値段交渉が面倒だったり、ゆっくり商品を眺められなかったり、何よりバザールの規模と売り手の圧の強さに戸惑って疲れてしまう......というデメリットも。バザールに行ってみたけど疲れただけで結局何も買えなかった、またはバザールに行く前に商品の相場価格を確かめておきたい、という旅行者の方にとっての救世主がスーパーマーケットなのです。もちろん日々の生活必需品をささっと揃えたい駐在員にとっての味方でもあります。

タシケントの2大スーパーマーケットチェーンとして市内のいたるところで店舗が見られるのが、korzinka(カルジンカ。コルジンカとも発音)とMakro(マクロ)。それぞれタシケントだけで約50店舗あるほか、サマルカンドやブハラなど地方都市にも店舗があります。また駐在員の方にとって便利なのが、両者とも宅配サイト(カルジンカ:https://lebazar.uz/、マクロ:https://makromarket.uz/en)を通じて配送をお願いできること。
このふたつのスーパーなら、私たち日本人でもほとんど戸惑うことなく買い物ができるでしょう。品揃えも豊富です。

1-tashkent-supermarket-korzinka-atas-022-01.jpg
カルジンカはショッピングカートのロゴが目印
tashkent-supermarket-makro-atas-021-02.jpg
マクロのロゴは赤青黄とカラフル

とはいえ、買い物方法は日本と違う点もあります。まず大きいカバンやリュックサックを持って店内に入ろうとすると、万引き防止のためロッカーに預けるよう求められます。
野菜や果物を買う際は売り場にいる店員に渡して重さを量ってもらい、値段が書かれたシールを貼ってもらいます。肉や魚は店員に何の種類がどのくらいほしいか伝え、やはりその場で値段を出してもらいます。海外のスーパーマーケットによく行っている方であれば、このやり方は慣れているでしょう。

また、少なくともタシケント市内ではスーパーでお酒は売っていません(州によっては売っていることも)。この国ではお酒は基本的に酒屋で買うことになります。

tashkent-supermarket-makro-atas-021-03.jpg
ショーケースに塊肉が並べられている肉売り場
tashkent-supermarket-korzinka-atas-022-04.jpg
魚売り場ではサーモンやサザン(コイの仲間)などが一匹丸ごと置かれており壮観

なお買い物袋は日本と同様有料(日本円で3~5円ほど)です。会計の際にパケット・ヌージェン?(袋は要りますか?)と聞かれるはずなので、必要ならダー(はい)、不要ならニェット(いいえ)と答えましょう。その前にカルタチカ・イェスチ?(メンバーズカードはありますか?)と聞かれることもあるので、持っていなければやはりニェットと返答を。

tashkent-supermarket-korzinka-atas-022-05.jpg
山積みのナン
tashkent-supermarket-korzinka-atas-022-07.jpg
お惣菜もたくさん!

私が勝手にチョイスした、スーパーマーケットで買えるおすすめみやげも紹介しましょう。ほとんどのスーパーでは食料品だけでなく日用品も売っていますが、その中で目を引くのがやはりウズベキスタン食器や陶器。以前紹介したチンネバザール(8. かわいいウズベキスタン陶器よりどりみどり!食器市場チンネバザール)などのバザールの方が安いですが、スーパーでも十分安価です。

tashkent-supermarket-korzinka-atas-022-06.jpg

食料品では、日本のスーパーでは考えられないほど棚を占拠しているドライフルーツがおすすめ。レーズンや干しアンズ、ナッツ類など種類もさまざまです。
こちらもバザールでも買えますが、逐一何グラム買いたいと伝えたり、値段交渉したりするのはなかなか難儀なもの。ここならもちろん量も値段も決まっているので安心です。お客に呼ばれるとだいたい振る舞われ、ウズベク人の宴になくてはならない食べ物であるドライフルーツ。ぜひ日本でも味わってみてください。

tashkent-supermarket-korzinka-atas-022-08.jpg

紅茶好きの方にぜひ飲んでほしいのが、スーパーのお茶売り場に必ず置かれているアゼルバイジャン産紅茶のアゼルチャイ。この記事でアゼルバイジャンの品を紹介するのもどうかと思いますが(笑)、お手頃価格なのに香り高くておいしく、わが家を含む中央アジアやロシア界隈の日本人の方には絶大な人気を誇るお茶なのです。レモンティーやイチゴ味などバリエーションも豊富。

tashkent-supermarket-korzinka-atas-022-09.jpg

ばらまきみやげがまだまだ少ないウズベキスタン。仕事場などへのおみやげにお悩みの方は、国産メーカーCrafersの地名入りパッケージチョコはいかがでしょうか。このチョコレートを含め、外国人旅行者向けの食べ物などはハイアット・リージェンシー斜め向かいのカルジンカ店舗「korzinka - Shedevr」によく売っている印象です。ティムール広場にも近いため、よく観光客が訪れるのでしょう。

tashkent-supermarket-korzinka-atas-022-10.jpg

最後におすすめするのがプロフの缶詰。日持ちもするので、ウズベキスタン旅行中にプロフに魅せられ、日本でも食べたくなってしまった方、またお友達やご家族にプロフを薦めたくなった方はぜひ買いだめしてみては!?

tashkent-supermarket-korzinka-atas-022-11.jpg

たかがスーパー、されどスーパー。思わぬ掘り出し物がここで見つかるかもしれません。スーパーマーケットでもぜひウズベキスタンらしさを堪能してくださいね!

それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!

筆者

ウズベキスタン特派員

伊藤 卓巳

根っからのスタン系大好き人間です。まだまだ知られていないウズベキスタンの魅力や情報を、サマルカンドより愛をこめてお伝えします!

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。