43. 【2022年5月最新】もう旅行できる?ウズベキスタン入国実証・フライト運行状況

公開日 : 2022年05月16日
最終更新 :

サローム(こんにちは)!

先日、ウズベキスタンに住み始めて初の国外旅行としてイギリス方面を旅してきました。個人的には久々のヨーロッパでしたが、ウズベキスタンと比較するとあらゆるものが新鮮に見え、良いリフレッシュになりました。また各都市や観光地は旅行者や観光客であふれ、世界がコロナ禍以前に戻りつつあることを実感しました。

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スコットランドでは日本人選手達が大活躍中の強豪サッカーチーム、セルティックの試合を観戦しました!

この旅では行き帰りともタシケント空港を利用。他国からウズベキスタンに入国するのは約7ヵ月ぶりになります。COVID-19関係の措置はどうなっているのでしょうか? 手短ですが、私の体験から入国状況をレポートします。


今回はロンドン・ヒースロー空港から直行のウズベキスタン航空便を利用してウズベキスタンへ帰国。こちらの記事で随時追記していましたが(11. オミクロン株感染拡大に伴うウズベキスタン入国措置変更&PCR検査レポート)、在ウズベキスタン日本大使館の情報ですと現状ウズベキスタン入国には

●英語・ロシア語・ウズベク語いずれかのワクチン接種証明書
または
●ウズベキスタン到着時間を基準として72時間以内にPCR検査を受け、取得した陰性証明書

が必要となっています。私たちも日本在住時に自治体が発行した接種証明書を旅行に持参していました。しかしながら実際は、ロンドンのフライトチェックイン時には何もチェックはなく、タシケント空港でもパスポート以外何も提示することなく入国できてしまったのでした。余談になりますが、今回の旅ではドイツ、アイルランド、イギリスの3ヵ国に入国しましたが、ワクチン接種証明書を提示する必要があったのはタシケント発ドイツ行きフライトのチェックイン時のみ......といった状況でした。

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ウズベキスタンの空の玄関口、タシケントのイスラム・カリモフ国際空港

ただ、最近日本から韓国経由でウズベキスタンに入国し、同じくタシケント空港を利用された知人の情報では、日本の空港でのチェックイン時にワクチン3回接種済み証明書の提示が求められたとのこと。ウズベキスタンに入国する際は、必ず同証明書または陰性証明書を持参するようにしましょう。また入国措置は流動的で予告なく変更される可能性があるため、実際に渡航を予定している方は必ずご自身で最新情報をご確認ください。

(※追記:6/10より、ウズベキスタン入国時ワクチン接種証明書や陰性証明書などの書類提示が不要になったとのこと。ただ航空会社への周知が行き渡っているか不明で、空港でのチェックイン時に書類を確認される可能性もあるので、引き続き上記書類の取得をおすすめします)


なお日本への帰国時は出国前72時間以内に実施した検査の陰性証明書(厚生労働省所定のフォーマットが必要)が必須ですが、タシケントでは外国人の対応に慣れているTashkent International Clinic(URL: https://tashclinic.org/ )やSwiss Lab(URL: https://analizysl.com/ )といった施設でPCR検査を受ける現地邦人が多いとのことです。

(※追記:6月より日本の入国措置が変更され、それぞれの国の措置リスクに応じた措置が取られることになります。ウズベキスタンは「黄」区分とされ、引き続き入国時の検査と原則7日間の自宅等待機が必要となります。なおワクチン3回接種者は入国時検査、自宅等待機も不要。出国前の検査と陰性証明書取得は、引き続きワクチン接種回数に関わらず必要です。詳しくは外務省サイト https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C045.html をご覧ください)


ウズベキスタン国内の様子について。現状マスク着用義務や行動制限などはなく、生活上ではコロナ禍がすでに終わったかのように感じます。ごくたまにマスク着用を求めるお店などもありますが、気温がグンと上昇したこともあってか町行く人々のマスク着用率は1割以下といったところでしょうか。1日あたりのコロナウイルス新規感染者も、国全体で2桁台の日が続いています。
3月下旬に一大観光地のサマルカンドへ行ったときは、外国人団体旅行者の姿もちらほら見かけました。これから欧米人観光客を中心に、ツーリストの数がどんどん増えていくことでしょう。

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観光客でにぎわうサマルカンドのグリ・アミール廟

最後にウズベキスタンへのフライト運行状況についてお伝えします。現在タシケントを発着する最も多い国際線はロシア発着便。イスタンブールやドバイなどの中東諸都市や、フランクフルトやロンドン、パリといったヨーロッパ諸都市からも毎日あるいは週に数便運行しています。

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しかし東アジア方面の航空便はまだまだ少なめ。コロナ禍以前に週2便運行していた成田発タシケント行きウズベキスタン航空は、残念ながらまだまだ再開の目処が立たないようです。最も時間のロスが少ないのは韓国の仁川(インチョン)乗継便ですが、現状仁川発タシケント着の便で日本発の航空券が取りやすいフライトとなると、毎週水曜・土曜のアシアナ航空便と木曜の大韓航空便のみ。これらのフライトもコロナ禍前に比べると料金は高めで、空席状況によっては仁川空港でかなりの待ち時間が空くこともあるようです。あくまでも参考にすぎないものですが、各航空会社を利用したフライトのモデルスケジュールは下記の通り。

●アシアナ航空利用
(成田⇔タシケント・往復とも毎週水土発)
成田13:20→15:50仁川17:05→20:35タシケント
タシケント22:15→08:45仁川10:00→12:20成田

●大韓航空利用
(成田⇔タシケント・往復とも毎週木発)
成田12:20→14:45仁川15:35→19:20タシケント<※乗継時間わずかなのでご注意>
タシケント21:20→07:40仁川11:05→13:30成田

そのほか日本発タシケント行きで利用しやすい便となるとイスタンブール乗り継ぎのターキッシュエアラインズ(トルコ航空)になりますが、飛行時間・乗継時間ともかなりのロス。

ただフライト状況も流動的なものですので、実際にウズベキスタン旅行を計画される際は必ずご自身でしっかりとご確認を。


このように、厳しい入国措置があった以前と比べるとかなり現実的になってきたウズベキスタン旅行ですが、現地でのPCR検査やフライト事情などのバリアがあり、気軽かつ快適に旅するにはまだまだハードルが高いのが現状といえます。早く情勢が落ち着き、また日本人旅行者でにぎわう日が来るのを願うばかりです。

それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!

筆者

ウズベキスタン特派員

伊藤 卓巳

根っからのスタン系大好き人間です。まだまだ知られていないウズベキスタンの魅力や情報を、サマルカンドより愛をこめてお伝えします!

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