トビリシの匂い
長い間音楽を愛して生活してきました。その為か、聴覚を始めとする五感で物事を記憶するふしが僕にはあります。
例えば。辛い別れをした時に流れていたあの曲...。区営プールの帰り道に食べた水飴の味...(←まあ、そういう年齢です)。幼少期に良く訪れた祖母の家の畳や蚊帳の匂い...。
そう、匂い。僕はトビリシの街を匂いで記憶しています。
トビリシの街には独特な匂いがあります。街頭に並ぶフルーツやスパイス、パン屋やレストランから漂う煙、カフェで嗜まれるシーシャ(水タバコ)、地下鉄や地下道にこもる空気、ゴミ箱のゴミ、人々の汗、汗臭を消す為の香水、...。様々な匂いが混じり合ってトビリシの匂いを形成しています。それは時には「匂い」ではなく「臭い」だったりしますが、その匂いの集合体はどこか僕に中東を連想させ、甘い気持ちにさせるのです。
↑青果が並ぶ店
↑露店に並ぶ種やスパイス
↑窯の煙突が印象的なパン屋
↑シーシャが吸えるカフェ
↑メトロ駅にも独特な匂いがあります
↑ゴミ箱もトビリシの景観の一部です!
トビリシの街の匂いの成分の一つに香水の匂いがあります。今年は冷夏でしたが、トビリシは夏には40℃に届く日もある街です。そして東京と比べるとまだまだエアコンの普及率は低いです。汗臭を消す為に人々は強い匂いの香水を使います。その強い香水の匂いが僕に中東を連想させているのかも知れません。
僕にとってトビリシの街のイメージはその香水のイメージでもあり、せっかくまたトビリシに来たのだからその香水を使ってみようかなと思っていました。ずっとその銘柄が解らずにいたのですが、こちらで知り合ったイラン人の伊達男アイディン氏が使っていた香水がそのイメージに非常に近かったので安く譲って貰いました。
↑アイディン、有難う!
Tom FordのHidaloというシリーズのBlack Orchid(シンビジウム)。Tom FordさんのBlack Orchidの香水は日本でもamazonさん等で容易に入手出来ます。これを使えばちょっとトビリシの雰囲気です。でも東京だと少し匂いが強すぎて「チャラい男」になってしまうかも知れません。
筆者
ジョージア特派員
fujinee
ジョージアのトビリシに住んでいます。音楽や芸術が好きなので、そのような記事が多くなります。
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