森の町ボルジョミ
ジョージアにはボルジョミ(Borjomi/ბორჯომი)という銘柄のミネラル・ウォーターがあります。こちらでは有名な銘柄で、このミネラル・ウォーターはジョージア最大の輸出品だと聞いています。
↑恰好良いデザイン。
このミネラル・ウォーター、炭酸水である上にミネラル分が強いので、知らずに買うとその癖の強さに驚きます。ただ、長寿の水とも謳われ、美容効果も評判が高いのでその味を知った上で飲むとなかなか美味しい水でもあります。
そしてこのボルジョミはその天然炭酸水の水源がある町の名前でもあります。ボルジョミはその天然水を売りにした山間の保養地であり、日本で言えば箱根のような温泉地や軽井沢のような避暑地といったイメージに近いと思っています。
もう一ヶ月前になりますが11月終わりにこのボルジョミに行ってきました。
トビリシからボルジョミに行くには、メトロ・トビリシのディドゥベ駅(Didube/დიდუბე)西口のマルシュルートカ(以下マルシュ)のターミナルに向かいます。ボルジョミ行きのマルシュはすぐに見つかりました。値段は片道7ラリでした。約2時間の旅となります。
↑Didube駅西口がマルシュのターミナルです。
やはり山の天気は変わりやすいです。トビリシでは晴れていた空がボルジョミに近づくに従って曇天に変わり、晩秋というより初冬といった肌寒い気温になりました。
↑この店の南側でマルシュを降りました。帰りも同じ場所から乗車。
町外れでマルシュを降り散歩。先だって訪れたチアトゥラと同じく川沿いの町です。
↑四阿の多い町。
↑ボルジョミらしい一枚。
その川に支流に入った辺りに綺麗な建物が並んでおり、その奥にボルジョミ・セントラル・パーク(ბორჯომის ცენტრალური პარკი/Borjomis Tsent'raluri P'ark'i)があります。入場料は2ラリです。この周辺が観光の中心地です。公園横からロープウェイも出ていますがこちらは今回乗りませんでした。
↑カタツムリの様な橋。
↑ボルジョミの建築様式。
↑文化遺産"Firuza"。
↑ボルジョミ・セントラル・パーク。
ボルジョミ・セントラル・パークに入ると給水所があります。ペットボトルを持参するとボルジョミの水を持って帰る事が出来ます。味はやはり癖のある味ですが、健康には良さそうだと思って毎日飲んでました。ただ炭酸の味は感じませんでした。
↑このドームの下が...
↑給水所になっています。
公園を奥に進むと"Fairy Land(ზღაპრის ქალაქი/Zghap'ris Kalaki)"と呼ばれるアスレチック遊園地があります。ここが個人的には好きでした。真夏にはリゾート客向きに営業しているのでしょうか?オフシーズンだったので全く稼働していませんでした。ただ、僕はこの寂れた感じが逆に好きでした。まるで遊び主を失ったおもちゃ箱の様。
↑こういうの、好きです。
公園を後にしてしばし町を散歩していたら遂に雨が降り出してしまいましたので早めに帰りのマルシュを見つけて退散しました。
↑斜面に家々がへばり付く町。
↑ボルジョミ駅。
↑停車していた旧式車輌
結論。ボルジョミは小さな町なので、絶景や大規模な見どころを求める方々にはあまりアピールしないと思います。ただ、例えば森とか妖精とかメルヘンとかそういうものが好きであれば特殊な魅力を持つ場所だと思います。僕ももちろんこういう場所、好きですよ。
※さて、今回で今年最後の更新となります。途中から参加させて頂きましたが読んで頂いた方々に感謝申し上げます。また来年も宜しくお願いします。
筆者
ジョージア特派員
fujinee
ジョージアのトビリシに住んでいます。音楽や芸術が好きなので、そのような記事が多くなります。
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