新型コロナウイルス流行に伴うトビリシでの東洋人差別について①

公開日 : 2020年02月06日
最終更新 :
筆者 : fujinee

2020年2月5日現在、全世界の話題の中心となっているニュースといえば、新型コロナウィルスの流行でしょう。

人間が死に至る可能性もある新型ウイルスが中国を中心に広まるなかで、中国人を中心とする東洋人に対する差別が問題視されはじめています。

ここトビリシでは中国人や日本人、韓国人などの東洋人が珍しいので、普段からウイルスと関係なくじろじろと見られるようなことはよくあります。

そしてここ数日町を歩いてみて、ウイルスが原因だと思われるような反応に出くわしました。

私個人が今までに体験したのは以下の2種類です。

①おもに子供たちが、私の姿を見ると離れていく。

②すれ違いざまに「チネリ(ჩინელი=中国人)」という単語が聞こえてくる。

①については、歩道を歩いているときやメトロに乗っているときに体験しました。

②については、悪口を言って逃げることのできるメトロの逆方向のエスカレーターから聞こえてきました。

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↑メトロ・トビリシのエスカレーター

以下はあくまでも私個人の見解となります。

まず①に関して、子供のこういう反応に関してはどこの社会でもあることであり、仕方がないことだと思っています。

もちろん説明する機会があればしますが、子供がこういう問題に過剰に反応することは避けられないと思っています。

そして②に関してですが、まず日本人が中国人と勘違いされる事はトビリシでは普段から日常的にあることです。

そして現在、日本でも感染者が増えてきている現状を考えれば、日本人か中国人かという区別はこの問題については関係なくなってきているでしょう。

ウイルス感染者だと見られることに関しての誤解を解くことが私がやるべきことだと思っています。

そして、普段から私を知っている現地の人が、このニュースを機に態度を変えたというケースにはまったく出くわしていません。

いずれにせよ、現在重要な問題だと思いますので、また何かあったらここに書きたいと思っています。

最後に役立ちそうなジョージア語(カルトリ語)の言い回しを載せておきましょう。

【英語/カルトリ語表記と発音】

★私はウイルスを持っていません。(I don't have the virus/მე ვირუსი არ მაქვს/me virusi ar makvs)

「メ・ヴィるスィ・アる・マくヴス」

★私は(既に)長い間トビリシにいます。(I'm (already) here for a long time in Tbilisi/(უკვე) დიდი ხანია მე თბილისში ვარ/(uk've) didi khania me tbilisshi var)

「(ウクヴェ・)ディディ・はニア・メ・トビリスシ・ヴァる」

★私は長い間アジアには行っていません。(I've never been in Asia for a long time/ დიდი ხანია მე აზიაში აღარ ვიყავი/didi khania me aziashi aghar viq'avi)

「ディディ・はニア・メ・アズィアシ・アがル・ヴィカヴィ」

【追記】カルトリ語表記に関して修正を加えました。(2020.02.07)

筆者

ジョージア特派員

fujinee

ジョージアのトビリシに住んでいます。音楽や芸術が好きなので、そのような記事が多くなります。

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