2022年初夏・西ジョージア・東トルコ⑥~トルコ・マルディン渡航注意情報

公開日 : 2022年07月07日
最終更新 :
筆者 : fujinee

東トルコのトラブゾンで2泊したあとで私は、トルコ南東部の町マルディンまで移動。

マルディンでは2泊して町を観光しました。

しかしマルディンはシリア国境に近い町。

滞在中、治安面での不安を感じた出来事がありました。

そこでこちらでは、渡航注意情報として記事にしようと思います。

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↑マルディン旧市街。

マルディン観光については私の個人ブログで記事を書きました。

【個人ブログ参考記事】

トラブゾンのオトガル(バスターミナル)から大型バスで出発した私は、丸1日かけてマルディンのオトガルに到着。

往路の道中では特に不安を感じることはありませんでした。

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↑マルディン旧市街。

マルディン市内および近郊を歩いたなかで、トルコ軍の軍事拠点に使われていると思われる場所が2ヵ所ありました。

道路が閉鎖され、軍事車両が待機している場所です。

マルディン滞在中に、トルコ軍がシリアに宣戦布告したとの情報がSNSで飛び交っていました。

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↑マルディン旧市街。

そしてトラブルがあったのは復路のバスを待っていたときです。

復路のバスのチケットは、マルディンに到着した当日にオトガルのチケットカウンターで購入しました。

私の乗車予定のバスは17時30分発。

当日の17時にバスがオトガルに到着するので、その時間までにはオトガルに来るようにいわれました。

当日の私は、16時頃にマルディンのオトガルに到着。

バスを待っていました。

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↑マルディン旧市街。

バス到着予定の17時頃になっても、該当するバスはオトガルに現れません。

そして17時を過ぎた頃、オトガルの下にある平野のほうから乾いた破裂音が連続して聞こえました。

とっさに私は、それが銃声であると感じます。

10回ほど連続した破裂音が合計3セット、断続して響きました。

そしてその後も、私が乗車するバスが来る気配はありません。

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↑マルディンではロバが多く見られました。

出発予定の17時30分を過ぎるとさすがに不安に感じ、近くにいた係員らしき男性にチケットを見せて尋ねました。

その男性は、「大丈夫だから座っていなさい」といったジェスチャーを私に見せます。

ここでは言葉は通じませんでした。

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↑夕刻、マルディンから望むシリア方面。

そしてしばらくすると、今度はバス会社の係員に不安の表情が見え始めます。

そしてバス会社の係員がオトガル内に停車していたタクシーを1台呼び、それに乗るように指示されました。

助手席には、私が先ほど質問をした係員らしき男性が乗車します。

料金はバス会社のほうで払っている様子でしたが、言葉が通じない私はどこに行くのかもわからず気が気ではありません。

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↑マルディン旧市街夜景。

出発したタクシーは空港へ向かう方面に進みました。

運転手と助手席の2人はそもそもどこへ行くのかもわからぬまま出発したようで、車内から電話でやりとりをしています。

結局その道をまた戻り、ある場所で待機していた私のバスに合流して乗車することができました。

やはりタクシー料金を払う必要はありませんでした。

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↑マルディン旧市街夜景。

この出来事にはやはり、あの破裂音が関係しているように感じます。

推測ですが、シリアとの関係が緊迫したことにより急きょトルコ軍の軍事訓練がおこなわれ、バス会社はバスをオトガルに近づけるのは危険と判断したのではないでしょうか。

そこで臨時にタクシーを呼んで別の地点まで私を配送したのではと感じました。

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↑マルディン旧市街夜景。

その後、トラブゾンへ向かうバスはトルコ軍のチェックポイントらしき場所を2ヵ所通過。

これらの場所ではバスは停車し、軍の関係者らしき人物によるパスポートチェックがおこなわれました。

しかしこれ以上のトラブルは起こらず、バスは翌日の早朝にトラブゾンのオトガルに到着しました。

※復路のバスで起こった出来事についての解釈は私の推測であり、事実関係を調べたわけではありません。

↑トルコ・マルディンのオトガル。

筆者

ジョージア特派員

fujinee

ジョージアのトビリシに住んでいます。音楽や芸術が好きなので、そのような記事が多くなります。

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