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イスラエル/テルアビブ特派員ブログ 田澤 潤子

イスラエル・テルアビブ特派員が現地から中東地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


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8月末、イスラエルはまだまだ夏の真っ盛り。先日、涼しさを求めてガリラヤ湖に泳ぎに行ってきました。ガリラヤ湖といえば、聖書の世界でイエスが湖面を歩いた舞台で、巡礼地として有名ですが、イスラエルの地元っ子にはウォータースポーツやキャンプを楽しむリフレッシュ・スポットとして親しまれています。今回は、知っているようで意外に知らないガリラヤ湖のうんちくのまとめと、夏のガリラヤ湖の楽しみ方について。

ガリラヤ湖.jpg


<ガリラヤ湖の名前の由来>

ガリラヤ湖のヘブライ語名は「キネレット」。語源はバイオリンを意味する単語「キヌー」で、その由来は湖がバイオリンのような形をしていることから(でも実は地図で確認するとあまりバイオリンの形をしているようには見えません、笑)。ちなみにWikipediaのガリラヤ湖のページでは「キヌー」はヘブライ語で「琴」を意味すると書かれていますが、これは間違いのようです。なお、日本語名にある「ガリラヤ」とは、湖が位置するエリア一体をさす、地方の名称です。ガリラヤ地方はイスラエルの国土の中でも北部に位置しており緑が多く、たくさんのハイキングスポットがあるほか、ツファットロシュ・ピナなど、魅力的な町が点在する一大観光エリアです。週末になると、テルアビブからガリラヤ地方を結ぶ道路はたくさんの車で渋滞します。


<イスラエルの水瓶>

乾燥地帯に位置するイスラエルには片手で数えるほどしか湖はありませんが、ガリラヤ湖はその中でもイスラエル最大の湖です。面積は166平方キロメートルで、霞ヶ浦とほぼ同じ。イスラエルの主要な水源であり、1/3程の水道水を供給していることから、「イスラエルの水瓶」とも呼ばれています。ただし近年ではガリラヤ湖の水位は減る一方で、湖の水位は現在国民の大きな関心事となっています。

イスラエルの水瓶、ガリラヤ湖.jpg


<ガリラヤ湖と死海の関係>

ガリラヤ湖の水源は、ヘルモン山やゴラン高原の雪解け水を源泉とするヨルダン川。ヨルダン川といえば、イエスが洗礼を受けた場所で聖なる川として知られているので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ヨルダン川はガリラヤ湖に注いだ後、湖の南部からもう一度ヨルダン川として流れ出し、そのまま死海へと続きます。イスラエルといえばガリラヤ湖も死海もどちらも有名なスポットですが、この2つの湖がつながっているというのは興味深いですね。ちなみに死海の海抜はマイナス419メートルで世界一海抜の低い場所として有名ですが、ガリラヤ湖の海抜はマイナス213メートルで、世界一海抜の低い湖となっています。


ガリラヤ湖ビーチ3.jpg


<ガリラヤ湖のビーチ>

さて前置きがやや長くなりましたが、ここからはガリラヤ湖の楽しみ方について。先週、涼しさを求めてガリラヤ湖のビーチへ、ピクニックに行ってきました。ガリラヤ湖にはたくさんのビーチがあり、検索するとずらりとたくさんの結果が出てきます。ビーチによって特徴がいろいろあり、入場が有料のもの・無料のもの、シャワー施設などの有無、、ウォータースポーツのサービス店の有無、など。そんな中、利用料無料、シャワー・トイレ施設あり、バーベキュー禁止、大音量の音楽をかけるためのスピーカー持ち込み禁止という「Hukok Beach(フコック ビーチ)」の情報を発見し、ここに即決定。ちなみに、バーベキューとスピーカー持ち込み禁止という条件については、イスラエル人はバーベキュー大好き(どこでもBBQセットを持ち込みます)、お祭り騒ぎ大好き(一家に一台はアウトドアのためのポータブルスピーカーあり)なので、静かに大人の週末時間を過ごしたい場合は必須の条件になります(笑)。


<緑豊かなリラックススポット!>

今までガリラヤ湖のビーチはあまり訪れたことはなかったので、期待値は高くも低くもなかったのですが、到着してみると、その環境の良さにびっくり!


ガリラヤ湖のほとりのピクニック.jpg


一体に芝生が広がり、たくさんのヤシの木が並んでいることから、ムードは満点。大きなパラソルもところどころに整備されています。敷地内ではキャンプもできるようで、家族連れがキャンプを楽しむ姿も。素晴らしい風景を背景に週末キャンプなんて、素敵ですね。そして、緑のエリアの向こうには、蒼い湖が広がっています!


ガリラヤ湖のほとりのキャンプ.jpg


早速ブランケットを広げ、ピクニックを開始。この日のメニューは、イスラエルのラガービール、Gold Star(ゴールドスター)と、おつまみにたくさんのフルーツとスナックです。

ガリラヤ湖でピクニック.jpg


正午に近づき、暑さもピークになってきたところで水の中に入ります。遠くからみると淡いブルーで綺麗に見えた湖ですが、水に近づいてみると、結構濁っています。浅瀬で人がたくさん泳いでいるので、湖底の砂が舞い上がるからでしょうか。 

 

ガリラヤ湖湖水浴を楽しむ人々.jpg

でも水の色などお構いなしに泳ぎます。外気が35度くらいあるので、やっぱり水遊びは楽しい! 湖を訪れていた家族づれも楽しそうに遊んでいました。テルアビブの地中海ビーチもいいですが、人が多すぎること、海水なので泳いだ後に体がべたつくことがたまにキズ。湖水浴は泳いだ後でも体がさらりとして清々しい気分が続くので癖になりそうです。この日は、水に入っては芝生でビールを飲みながらくつろぎ、また水に入る、、、を何度か繰り返しピクニック終了。ガリラヤ湖を満喫する1日となりました。


いかがでしたでしょうか。 ガリラヤ湖へのアクセスはテルアビブから車で2時間ほど。ガリラヤ湖から5キロほどの場所には、ローマ時代から使われている温泉地ハマト・ガデルもあるので、併せて観光するのもオススメです。




2017年8月29日

今年もプリムの季節がやってきました! プリムはユダヤのお祭りで、この日は老若男女仮装をして盛大にパーティーを楽しみます。今年は3月12日がプリムだったので、その前後に国中でたくさんのお祭りが開催されました。テルアビブのストリート・パーティーを中心に、今回はイスラエル人のプリムの楽しみ方についてご紹介。


<プリムの由来>

プリムには実は古い由来があり、旧約聖書にある「エステル記」にちなんだお祭と言われています。紀元前5世紀頃にユダヤ人がペルシアの支配を受けていた時代。ペルシア王がユダヤ人虐殺を企んだところ、ユダヤ人の王妃エステルがそれを阻止しました。ユダヤ人が危機を免れたこの故事を祝うようになったのがプリムの由来です。後に、何故かプリムは仮装と結び付けられ、総国民が仮装を楽しむ現代の形となました。ちょうど時期的にもイスラエルの春の到来と重なることもあり、プリム祭は年間を通して一番楽しくてハッピーなユダヤの祭日と言われています。


<国内各地で仮装パーティー>

現代のプリムのお祭りは仮装パーティーです。幼稚園や学校ではもちろんの事、職場でも仮装パーティーが開かれます。その他地方自治体による仮装パーティーやパレードが開かれ、国内はお祭りムードに包まれます。その中でもテルアビブのストリートパーティーは国内最大規模で、テルアビブ市内はもちろんのこと、地方からもたくさんの人がテルアビブに駆けつけます。


<テルアビブのプリム・ストリート・パーティー>

(下)ストリート・パーティーの開催場所、ハ・メディナ広場に向かう道は、たくさんの人と車で大渋滞です。

テルアビブのプリム祭_街の様子.jpg


(下)こちらはハ・メディナ広場近くのパーティー会場入り口。ここの辺りは完全歩行者天国になり、さらに人の量が増えていきます!パーティーではセキュリティ体制も厳重で、パーティーエリアに入るためには荷物チェックが入ります。


テルアビブのプーリム祭10.jpg

(下)こちらはブラピ風?に仮装したお父さんが、何やらカートでお子さん二人を引いて歩いていたところをパチリ。わざわざ立ち止まってポーズを取ってくれました。

テルアビブのプリム祭5.jpg

(下)プラスチック皿で作った羽があまりにも見事だったので、こっそり後ろから撮らせてもらいました。工夫心が素晴らしくてイスラエル人らしいです。

テルアビブのプリム祭_プラスチック皿の羽.jpg

(下)プリムでは、子供たちもいつもは着ないようなドレスでお出かけします。

テルアビブのプリム祭_小さな女の子t.jpg

(下)花嫁に女装したマッチョな男性。イスラエルの結婚式では、花嫁がウェディング姿で踊りまくるので、そんな様子まで体現していました。

テルアビブのプリム祭_女装花嫁.jpg

(下)今年は着ぐるみ系が多かった気がします。こちらは何やら踊りまくっていた恐竜の着ぐるみ。

テルアビブのプリム祭8.jpg

(下)ハ・メディナ広場の中心部はDJステージが設営され、屋外ディスコ状態に。みなさん昼間から飲んで踊って弾けています!

テルアビブのプリム祭7_パーティー.jpg

(下)こちらは映画「スリーハンドレット」のコスチュームをつけたグループ。なかなか本格的です。

テルアビブのプリム祭_スリーハンドレッドjpg

(下)家族一家で、宇宙人?に仮装。

テルアビブのプリム祭_家族一家で仮装.jpg

(下)仏教の僧侶に扮したグループ。不謹慎ですが宗教系コスチュームはイスラエルでは王道で、他にもキリスト教の神父や修道女のほか、超正統派ユダヤの衣装もよく見かけます。

テルアビブのプリム祭_僧侶.jpg


いかがでしたでしょうか。パーティー好きのイスラエル人は、楽しむときはとことん楽しみます。イスラエル流のパーティーライフを楽しみたい方は、プリムの時期にイスラエル旅行を計画することをお勧めします!


2017年3月21日

2月、多くのイスラエル人が楽しみにしているものがあります。それは、アネモネという野花が作り出す花の絨毯。2月上旬から中旬頃までの2週間ほどの間、イスラエルの南部の都市ベエル・シェバの郊外の野原が真っ赤に染まり、イスラエルに一足早い春の訪れを告げます。

イスラエルの南部アネモネの花.jpg


イスラエルは暑いというイメージが強い国ですが、短いけれどれっきとした冬があります。夏は乾季、冬は雨季という地中海性気候に属しており、3月から10月までは気温が高く雨がほとんど降らない一方、11月から2月までの間は、約2週間ごとに大雨が降り、気温がぐっと下がります。降雨量が最も多く気温も一番低いのは12月と1月。2月になると雨の量が減り、気温も少しづつ上がっていきます。そんな頃、テレビやラジオのニュースでアネモネの開花の情報が流れると、イスラエル国民は春の足音を感じるのです。


イスラエル南部、アネモネの群生.jpg


アネモネはキンポウゲ科の花の一種で、イスラエルでは南部の都市ベエルシェバの郊外の野原にて開花する咲く真っ赤な花です。地中海地域原産の花で、語源はギリシア語で風を意味するそう。花言葉は、「君を愛す」。その燃えるような赤い色をした可憐な花にぴったりの花言葉ですね。


イスラエルのアネモネの花.jpg


アネモネの満開時には野原が真っ赤に染まり、それは見事です。この風景をヘブライ語で「ドロム アドン」と呼びます。日本語に直訳すると「赤い南」。ドロム アドンを楽しもうと、週末には家族連れがこぞってアネモネの咲くエリアに出かけます。ランチボックスを持参し、ブランケットを広げてひなたぼっこをしながらのんびりと「お花見」したり、広域に広がるアネモネの花の絨毯の一帯をハイキングしたり。みな思い思いの方法でイスラエルの春の訪れを満喫します。


イスラエル南部、アネモネの花畑を楽しむ人々.jpg


イスラエルは砂漠のイメージが強い国なので、赤い野花が咲き乱れる風景があるとは意外ですよね! でも、雨季から乾季への移り変わりの2月には国中が一気に緑に溢れて花が咲き乱れ、春の息吹をとても強く感じることができる国なのです。この時期にイスラエルを訪れる際は、ぜひ郊外に足を伸ばしてアネモネの赤い花を満喫することをお勧めします。



2017年2月24日
2017年2月19日
2017年2月12日
2017年2月 1日
2016年11月24日
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    テルアビブ特派員
    田澤 潤子
    上智大学比較文化学部卒。日本貿易振興機構(ジェトロ)での勤務を得て、イスラエル人との結婚を機に2014年テルアビブへ移住。現在はイスラエルのIT企業で日本向けマーケティングと事業提携を担当、2国間のビジネスギャップに日々奮闘しています。ビジネスや観光の面で日本とイスラエルを繋ぐことに貢献したいと思っているので、お気軽にご連絡下さい。メールFacebookLinkedIn DISQUS ID @disqus_eYIDdB6AVf

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