テルアビブ最大のシューク・カルメル市場

公開日 : 2015年06月09日
最終更新 :

イスラエルの食文化を垣間見たいなら、是非訪れたいのがシューク。「シューク」とはヘブライ語で商業施設や市場を意味し、「マーケット」の意味で日本でも定着しているアラビア語の「スーク」と同語源の単語。狭い通りに対面式の小さなお店が軒を連ね、それぞれがひしと色とりどりの現地食材を並べ店員と客で活気づいているシュークを歩くと、イスラエルが中東の国であることを思い出させてくれます。

テルアビブにもシュークがいくつかありその中でも最大規模を誇るのが、市内南部に位置するカルメル市場。エルサレムの有名なマハネー・イェフーダ市場ほど観光地化が進んでなく、今でも昔ながらの雰囲気を残すシュークとして、地元人や観光客に愛されています。

その歴史は1920年代にさかのぼります。もともとイエメン系ユダヤ人が入植していた小さな界隈に、ロシア系移民の波が押し寄せたことで同地区での商業が活発化しました。この急成長を見初めた初代テルアビブ市長のディーゼンゴフ氏がこの限界をカルメル市場と名付け、通りの名前を「カルメルストリート」と改定し地域振興を奨励したことが始まりでした。

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メイン通りには野菜、フルーツ、色とりどりのスパイスやオリーブ、チーズ、パン屋、イスラエルのスイーツなど、対面式のお店が狭い路地にひしめき合あい、店員の客引きの掛け声と、品を求める客の声で賑わいます。裏通りに軒を重ねているのは、鮮魚や精肉屋。日本では通常見かけないような色々な部位が売っているので、覗いてみるのも面白いでしょう。

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また、シュークの周辺には昔ながらのイスラエルの家庭料理を出すこじんまりとしたレストランが軒を重ねているほか、最近はモダンでおしゃれなレストランもオープンし若者や観光客の人気を博しています。

ユダヤの伝統で週末は大勢の家族・友人で手の込んだ夕食を囲む慣があることから、金曜日の午前中にはそのための食材を求める現地人でカルメル市場は活気に溢れます。

日曜日~木曜日の平日は朝から夕方までほとんどの店は営業していますが、金曜日は朝に開店し、昼過ぎのシャバット(安息日)入り後にはすべての店が閉じます。土曜日はすべての店が休業します。

カルメル市場には大きなバスターミナル(カルメル・ターミナル)が隣接しているので、バスでのアクセスは比較的便利です。テルアビブ市内を走る多くのバスの終点がカルメル・ターミナルとなっているので、どのバスに乗ればよいかバス停で現地の人に聞いてみれば、きっと皆親切に教えてくれますよ!

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