ユダヤ教四大聖地の一つ、ツファット

公開日 : 2015年11月06日
最終更新 :

イスラエル北部、レバノンとの国境にほどなく近いガレリヤ地方に石造りの町並みが美しいツファットという小さな町があります。ツファットは、ユダヤ教4大聖地の一つに数えられ、ユダヤ教神秘主義の中心地として知られている場所。

一歩踏み込めばそこには迷宮のような古い街並みが広がり、神秘的な雰囲気さえ漂います。近年ではイスラエル国内のから数々のアーティストが移り住みアトリエ兼ギャラリーを一般公開しているため、ちょっとしたアートのメッカにもなっています。そして街を囲む壮大な自然の景色とがあいまって、イスラエル北部の旅行ルートでは欠かせないスポットです。

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ツファットは紀元前後に建てられた、長い歴史を持つ街で、ローマ帝国、十字軍のほか、後はアイユーブ朝をはじめとした数々のイスラム系の王朝によって統治されてきました。15世紀頃にスペインで同国内のユダヤ教徒に対し追放令が出されたことがきっかけで、ツファットは多くのスペイン系ユダヤ人を受け入れることとなります。この民族移動の中にユダヤ教密教思想主義者がいたことから、以降ツファットでその思想が発展し、ユダヤ教神秘主義の中心地として知られるようになったということです。

町の見どころは16世紀頃に建てられたシナゴーグが多く位置するシナゴーグ地区とこのエリアに隣接するアーティスト地区です。いずれもくねくねとした石畳の細い路地に石造りの家々が軒を重ねている、なんとも町歩きが楽しい地区です。ここではガイドブックや地図のことは忘れて、興味がわくままに散策してみることをお勧めします。思いがけず、秘密の花園のようなスポットに出くわすこと間違いなしです。

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標高900メートルの高台にあるツファットはイスラエル一標高の高い町としても知られています。南にガレリヤ湖、北にゴラン高原が望める絶好のロケーションであるため、ここからの眺めは本当に素晴らしいのです。

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ツファットには敬虔なユダヤ教徒の人々が多く住むため、訪れる際は肌を多く露出した服装は慎んだ方が賢明です。また金曜日は午後早くからほとんどの店やアートギャラリーは閉まり、人々は安息日(シャバット)を迎える支度をはじめるため、町が静まり返ります。ツファット観光の際は平日か金曜日の午前中がお勧めです。

ツファットについては、こちらの記事「ツファット:魅惑のアーティスト地区」でも紹介しています。

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