イスラエル版ハロウィーン:プリム祭

公開日 : 2016年03月26日
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今週のテルアビブは、一週間を通してユダヤのお祭り「プリム祭」で街中が賑わいました。プリムはいわばイスラエル版ハロウィーン。子供向けから大人向けまで、数多くのイベントやパーティーが街のいたるところで企画され、昼も夜も街は仮装した老若男女で溢れかえります。

プリム

幼稚園や小学校ではこの一週間、仮装のためのコスチュームを作ったり、絵の具で顔を塗って遊ぶ時間が与えられるそうで、子どもたちは大喜び。街中ではスーパーマンに扮した男の子たちや、ディスニーのお姫様のコスチュームをきた女の子たちが、親に手を引かれて通学する様子に何度も遭遇します。大人たちも1ヶ月前から真剣に仮装ネタを検討、念入りに準備し、コスチュームやメークアップアーティストの手配に抜かりがありません。期間中、街の雑貨屋さんは仮装グッズ屋さんに生まれ変わります。

プリム

プリム祭は旧約聖書にある「エステル記」にちなんだお祭。その内容は、ユダヤ人がペルシアの支配を受けていた紀元前5世紀頃、ペルシア王が企んだユダヤ人虐殺をユダヤ人の王妃エステルが阻止したというものです。プーリムは、ユダヤ人がこの危機を免れたことを祝う祝日であるということです。後にこれが何故か仮装と結び付けられ、老若男女が仮装を楽しみパーティーを開き、めいいっぱい楽しむという習わしとなりました。ちょうど時期的にもイスラエルの春の到来と重なることもあり、はプーリム祭は年間を通して一番楽しいユダヤの祝日と言われています。

テルアビブ北部のハメディナ広場では、3月25日に参加者11万人の大規模な屋外パーティーThe Tel Aviv Street Raveが開催されました。ハメディナ広場は、テルアビブの主要メインストリートであるヴァイツマン通りとジャブティンスキー通りに通じる広場で、この日のためにこれらの通りは歩行者天国に。色とりどりの衣装をまとった群衆がぐんぐん通りに吸い込まれていきます。

プリム

広場中央にはDJのステージ、その周りにたくさんのバースタンドが設けられ、大音量のテクノ音楽が流れます。

プリム

人々のコスチュームやメークアップはまさにクリエイティブそのもの。完全プロ仕様のものから、手作りのものまで様々です。海賊やゾンビといった超定番のものから、映画のヒーロー・ヒロインや民族衣装など皆思い思いのテーマで仮装を楽しんでいます。

プリム
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さすがイスラエル、こうしたイベントでのセキュリティは万全です。警察やセキュリティスタッフ、兵士がいたるところに配置されています。ハメディナ広場に繋がるとおりにはそれぞれ3回のチェックポイントが置かれていました。

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この屋外のお祭り騒ぎは、朝11時から始まり夕方の6時まで。夜は夜で街中のバーやクラブがプーリムパーティーの会場と化し、人々は場所を移してお祭りを続けます。

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