ヨルダン川の清流で沢歩き:ナハル・スニール国立公園
前回に続き、夏にオススメの水辺スポットの紹介です。今回は、ヨルダン川の清流で沢遊びが満喫できるハナル・スニール国立公園について。
ナハル・スニールとはヘブライ語で「スニール川」の意。スニール川はヨルダン川の支流の一つで、イスラエルの最北端、レバノンとシリアとの国境近くのゴラン高原の雪解け水を源としています。ヨルダン川といえばヨハネがキリストに洗礼を授けたという聖書のエピソードが有名ですね。現代ではヨルダン川はイスラエルとヨルダンの国境線となっているほか、ガレリア湖へ流れたのち最終的には死海へ注ぐ、イスラエルで最も重要な河川の一つとなっています。
ナハル・スニール国立公園内は緑の木々が生い茂り、清流の中で泳いだり、沢歩きができるハイキングコースが整備されています。テルアビブ以南を中心として国土の大半が乾燥地帯や砂漠地帯であるイスラエルでは、水と緑のある風景は貴重です。そのためイスラエル人は沢遊びが大好きで、公園内は水辺での時間を楽しむ家族連れで賑わいます。
公園内のハイキングコースは木の根がくねくねと這う池面に小さな小川が流れていたり、小さな滝が流れ落ちるエリアがあったり、川泳ぎができるスポットがあったりと、風景の変化に富んでいて楽しいです。川の水は澄んでいて、深い部分ではたくさんの鮎が泳いでいるのを見ることができます。
こちらは、川のほとりで足を水につけて涼んでいるイスラエル人の家族連れ。お父さんは川の中で泳いでいます。スニール川の水源は雪解け水ですので、川の水はかなり冷たく、全身で飛び込むにはちょっと勇気がいります!
自然の中で沢歩きをめいいっぱい楽しんだ後は、公園に隣接する鮎料理専門のレストラン「Dag al HaDan」へ。清流沿いの自然の中に建つオープンテラスのレストランで、イスラエル流鮎料理が楽しめます。
日本ではシンプルな塩焼きが主流ですが、こちらはさすが中東流、スパイスが効いた香り高い仕上がりです。オリーブオイルを使ってカリッと焼き上げ、スパイス、レモンと濃厚なソースで仕上げられており、なかなかの味です。オススメです。
いかがでしたでしょうか。砂漠のイメージが強いイスラエルですが、小さな国土の中にはこのように清流で沢歩きが出来るスポットもあるのです。アクセスは車のみとなりますが、イスラエル旅行で車をレンタルする機会があれば、ぜひ訪問を計画してみることをお勧めします。
<ナハル・スニール国立公園情報>
正式名: Nahal Snir National Reserve
開園時間:8:00〜17:00(夏期)、8:00〜16:00(冬期)
入園料:大人1人29シェケル(1000円程度)
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