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イスラエル/テルアビブ特派員ブログ 田澤 潤子

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2016年10月 3日

ユダヤ新年「ロシュ・ハシャナ」のお祝い


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ユダヤ新年「ロシュ・ハシャナ」のお祝い

現在、イスラエルではユダヤ新年「ロシュ・ハシャナ」を迎えており、週末を入れて5連休、新年のお祝いムードに包まれています(ヘブライ語で「ロシュ」は頭の意味、「ハ」は冠詞、「シャナ」は年を意味し、合わせて「年の頭」、新年を意味します)。今回はイスラエルでの新年とそれにまつわる習慣などについて紹介します。


<ユダヤ歴の新年>
ユダヤ歴は太陽太陰暦であるため、太陰暦である西暦のカレンダー上では毎年祝日のタイミングが異なります。西暦で言うところの2016年のユダヤ新年は10月2日(日)の日没から4日(水)の日没まで(ちなみに2017年のユダヤ新年は9月20日から22日)。ユダヤ歴では1日は日没から始まり、次の日の日没に終わるというのも特長です。


また、新年が明けて10日後は「ヨムキプール 」(ユダヤ教における最も重要な祝日。「贖罪の日」として神様に一年間分の罪の許しを請う日)、更にその5日後から8日間は「仮庵祭 」(ユダヤ人がエジプトを脱出し(出エジプト記)、イスラエルに着くまで旅をした際に荒野で天幕に住んだことを記念する祝日)であるため、毎年、ユダヤ新年の月はイスラエルの大型連休が続く月となります。多くの重要な祝日が次々とやってくるので、超大型連休が取りやすく、沢山のイスラエル人が国内旅行や海外旅行を計画する月でもあります。


なお、イスラエルでは新年をユダヤ歴で祝いますので、当たり前ですが西暦の1月1日は何も祝いません。1月1日も通常出勤となりますので、日本人である私は未だに違和感が拭えないところです。

<ユダヤ新年の過ごし方>
ユダヤ新年の丸2日間は公共交通機関とビジネスもごくわずかな一部を除いて原則すべてストップし、家族と過ごすことが重視するされます。(一部の国立博物館は営業しているので、ユダヤ新年期間中にイスラエル旅行を計画している方は確認してみることをお勧めします。)

またユダヤ新年期間前後では、イスラエルでは「ハグ・サメア」(ヘブライ語で「ハグ」とは祭日・祝日を、「サメア」とは「幸福な」を意味し、合わせて「良い祝日をお過ごし下さい」の意)もしくは「シャナ・トバ」(「シャナ」とは年、「トバ」とは良いを意味し、「良い一年でありますように」の意)と言って挨拶を交わします。

親戚や親しい友人同士でプレゼントを贈り合うのも習慣の一つで、この頃ショッピングモールではギフトの詰め合わせ商戦が繰り広げられます。典型歴なものはワインとチョコレートの詰め合わせや、蜂蜜の詰め合わせなどですが、イスラエルではとにかく何でもありです。また企業は社員や従業員一人づつにギフトパッケージや商品券を贈ります。日本でいう冬のボーナス、といったところでしょうか。

ユダヤ新年のギフト詰め合わせ.JPG



<家族・親戚・友人で囲む新年の晩餐>
ユダヤ新年の習慣の中で特筆すべきはエレブ・ロシャ・ハ・シャナ(新年の晩)に各家庭で用意されるご馳走です。今年は主人の実家で祝いましたが、家族親戚、友人が集まり合計12人で夕食を囲む会となりました。

ユダヤ新年の晩餐テーブル.JPG

ユダヤの習慣ではそれぞれにいわれや由来がある数種類の食材・料理を、お祈りを捧げながら順番に食べていくのが習慣です。特に象徴的なのが、「甘い年(良い年)になるように」という願いを込めてりんごを蜂蜜につけて食べたり、「実り多い年になりますように」という願いを込めてザクロの身を食べることです。

ユダヤ新年の食材.JPG

ユダヤ新年のりんご.JPG

ユダヤ新年のザクロ.JPG


加えて魚もしくは羊の頭の肉を食べる習慣もあり、これは「頭」から転じて「筆頭となるような人物、人々を率いる人物」になることを願って食されます。その他、詳細は省きますが人参、インゲン豆、ビート、ナツメヤシの実などもユダヤ新年に食べらている食材です。日本のおせち料理で数の子やエビが出されるいわれと共通するところがあるので、日本人にとってはしっくりくる習慣かと思います。

それらの食材を一通り食べた後に、メイン料理の肉料理とデザートが出てくるので、夕食終了後にはお腹がいっぱいでほとんど動けなくなってしまうのがイスラエル流、祝日の晩餐の流儀です。



<カレンダー、手帳、日記は9月始まり>
イスラエルで売られているカレンダーや手帳、日記などはユダヤ新年の年度を基準に作られています。よって今年の場合、新年の月の一ヶ月前である9月始まりの作りとなります。なお、ヘブライ語は古い日本語と同様に、右から左側に向かって書かれるため、カレンダーや手帳も日付が右から左に配列されるのがスタンダードです。日本人にとっては使いはじめは違和感が強いものですが、意外に2〜3か月で慣れてくるので不思議なものです。

イスラエルの手帳.JPG

イスラエルでは金曜日と土曜日が週末にあたりますので、カレンダー、手帳と共に必ず日曜始まりが原則です。土曜日は安息日なので、手帳にはほとんど予定を書き込むスペースがないのも、イスラエルらしいところです。

イスラエルのカレンダー.JPG


なお、日本のようにビジネスマンが手帳を持ち歩くのはあまり定着していないようで、イスラエルでは日本のように本屋に数十種類の手帳が並ぶということはありません。本屋の片隅の、しかも子供向けの筆記用具やノート類が積まれている一角に7、8種類のビジネス手帳が混ざっている程度です。


イスラエル式新年の過ごし方、いかがでしたでしょうか。今月は上記の通りたくさんのユダヤの祝日がありますので、タイムリーに紹介していく予定です。

それでは、皆さん、シャナ・トバ!


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カテゴリー 生活・習慣・マナー
2016年10月 3日
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    • 特派員プロフィール
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      テルアビブ特派員
      田澤 潤子
      上智大学比較文化学部卒。日本貿易振興機構(ジェトロ)での勤務を得て、イスラエル人との結婚を機に2014年テルアビブへ移住。現在はイスラエルのIT企業で日本向けマーケティングと事業提携を担当、2国間のビジネスギャップに日々奮闘しています。ビジネスや観光の面で日本とイスラエルを繋ぐことに貢献したいと思っているので、お気軽にご連絡下さい。メールFacebookLinkedIn DISQUS ID @disqus_eYIDdB6AVf

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