【ネゲブ/Negev】ネゲブ砂漠にある地球の溝「ラモーン・クレーター」へ
シャローム!(こんにちは)
イスラエルのテルアビブに在住している、がんちゃんです。
いまなお、猛威を振るうCOVID−19が収束した後に、ぜひ訪れてほしいおすすめの観光Spotやイスラエルの最新情報をUpしていきたいと思います。
【イスラエルの南部に広がるネゲブ砂漠】
イスラエルは、日本の四国ほどの大きさながら見どころがたくさん。
そんななかでも、国土の約半分を占める砂漠地帯は、壮大で神秘的な美しさがあります。
先日、Tel Aviv(テルアビブ)から約120kmほど南にドライブをして、ネゲブ砂漠のMitzpe Ramon(ミツぺー・ラモーン)に行ってきました。
(砂漠とはいえ、ゴツゴツした岩の世界が広がっている)
【ラモーン・クレーターのメカニズム】
ミツペー・ラモーンは標高800mに位置する町で、540mほどの崖の上にあります。
この断崖は、長い歳月をかけて雨水と風の浸食作用によってできたもの。
砂岩層の上に石灰岩が堆積していた地に、約1億年以上前から隆起運動が起こり、石灰岩が残ったことで断崖になったのです。
長さ40km、幅9kmもある巨大な侵食のクレーターは、Makhtesh Ramon(ラモーン・クレーター)と呼ばれています。
目の前にすると、視界に入りきらないほどのスケールに驚きます。
(ラモーン・ビジターセンターにて)
断崖の横にある"ラモーン・ビジターセンター"には無料の展望デッキがあり、そこから見下ろすラモーン・クレーターは圧巻のパノラマです。
ぜひ立ち寄って欲しいスポットです。
建物内には、クレーターの成り立ちや地質的な特徴、動植物の分布などの展示がされているそう。
【愛くるしい野生のヤエール】
そしてこの地では、愛くるしい野生の山羊"ヤエール"の群れを見ることができます。
荒削りな渓谷の岩肌を歩くヤエールの姿が美しく、時を忘れて見惚れてしまいました。
(この後、険しい岩肌でも颯爽と歩いていたヤエール)
ちなみに、古代ユダヤには『旧約聖書』の「レビ記」の定めに従い、"贖罪の日(ヨム・キプール)"に、罪を負わせた山羊を荒野に放つ習慣がありました。
生贄とは、英語で"Scape Goat(スケープ・ゴート=逃げる・山羊)"と言いますが、語源はここからきてると言われています。
ミツペー・ラモーンには、イスラエルの誰もが知っている5つ星ホテルがあるのですが、ラモーン・クレーターが眼下に広がる最高のスポットにあるんです。
次回はそのホテルについて記載したいと思います。
それでは、レヒ・トラオート!
がんちゃん
【参照】
・河合一充『聖書と歴史ガイド「イスラエル」』株式会社ミルトス, 2015,p.198
・地球の歩き方編集室『地球の歩き方E05「イスラエル」』株式会社地球の歩き方, 2019~2020,p.154
筆者
イスラエル特派員
がんちゃん
2019年末から配偶者の帯同でテルアビブ生活を始めました。
【記載内容について】
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