富岡八幡宮例祭(深川本祭り)2012

公開日 : 2012年08月14日
最終更新 :
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3年に1度の深川本祭りは、昨年の震災で1年遅れ、

今年が本祭りとなりました。

町神輿は大小あわせて120数基ほどあり、

そのうちの大きな神輿54基と、岩手県平泉町の神輿も特別参加し、

深川一の大神輿「深濱」を先頭に、

本祭りの連合渡御が繰り広げられました。

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深川祭りといえば、別名「水掛祭り」と呼ばれ、

沿道からはバケツに入った水、消防団の放水、

4tトラックの荷台に入った大量の水等を浴びさせられ、

担ぎ手はもちろん、見物客にも水がかかってしまう事も。

みんな仲良く水浸し。

最初はキャーキャー言っておりますが、

一度ずぶ濡れになりますと、どーでもよくなってしまうのか、

個人的には「もっと掛けてほしい」とさえ思うから不思議です。

途中でゲリラ豪雨のように激しい雨も降ってきましたが、

なにせ深川祭り。

最初は雨なのか水なのか分かりません。

担ぎ手と見物客が水まみれで一体となり盛り上がる、

なんとも江戸っ子らしいお祭りです。

深川祭りの見せ場は、差したまま(神輿を頭上高く持ち上げること)

永代橋を渡る差し切り。

※以前は橋の最初から最後まで差したまま渡りましたが、

今年からは橋の中央まで差して、

その後は平担ぎするように決められたようです。

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江戸時代に見物客の重みで永代橋が崩落し、

1500余名もの死者が出たという大惨事があり、

亡くなった方の霊を慰めるために、

永代橋では差し切って渡るようになったとも言われています。

永代橋を差したまま渡ることは大変なことです。

橋の傾斜で誰か一人でも足を滑らせたら、それこそ大惨事。

橋を渡り切り神輿に肩を入れた瞬間、ほっとする人も多いはず。

そして祭りの最高潮を向かえ、

わっしょい!わっしょい!

今では深川祭りでしか聞けない「わっしょい」の大きな掛け声が響き渡り、

クライマックスを迎えます。

今年は天皇皇后両陛下が神輿をご覧になるということで、

少しだけでもお目にかかれるかと思いきや、

大鳥居を通過したのが早かったせいか、

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まだそのお姿はなく...。

残念でした。

ということで、太平洋戦争の犠牲者への鎮魂と、

東日本大震災の復興への願いも込められていた今年の深川本祭り。

それぞれの思いを込めて、大いに盛り上がったに違いありません。

個人的には、前日は興奮して一睡もできなかったせいか、

今は疲労と担いだ後の肩の痛みだけが残り、心にポッカリ穴が開いた状況ですが、

次回の本祭りを楽しみに、気を失う・・・いや、ゆっくり休みたいと思います。

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わっしょい♪

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