富岡八幡宮例祭(深川本祭り)2012
3年に1度の深川本祭りは、昨年の震災で1年遅れ、
今年が本祭りとなりました。
町神輿は大小あわせて120数基ほどあり、
そのうちの大きな神輿54基と、岩手県平泉町の神輿も特別参加し、
深川一の大神輿「深濱」を先頭に、
本祭りの連合渡御が繰り広げられました。
深川祭りといえば、別名「水掛祭り」と呼ばれ、
沿道からはバケツに入った水、消防団の放水、
4tトラックの荷台に入った大量の水等を浴びさせられ、
担ぎ手はもちろん、見物客にも水がかかってしまう事も。
みんな仲良く水浸し。
最初はキャーキャー言っておりますが、
一度ずぶ濡れになりますと、どーでもよくなってしまうのか、
個人的には「もっと掛けてほしい」とさえ思うから不思議です。
途中でゲリラ豪雨のように激しい雨も降ってきましたが、
なにせ深川祭り。
最初は雨なのか水なのか分かりません。
担ぎ手と見物客が水まみれで一体となり盛り上がる、
なんとも江戸っ子らしいお祭りです。
深川祭りの見せ場は、差したまま(神輿を頭上高く持ち上げること)
永代橋を渡る差し切り。
※以前は橋の最初から最後まで差したまま渡りましたが、
今年からは橋の中央まで差して、
その後は平担ぎするように決められたようです。
江戸時代に見物客の重みで永代橋が崩落し、
1500余名もの死者が出たという大惨事があり、
亡くなった方の霊を慰めるために、
永代橋では差し切って渡るようになったとも言われています。
永代橋を差したまま渡ることは大変なことです。
橋の傾斜で誰か一人でも足を滑らせたら、それこそ大惨事。
橋を渡り切り神輿に肩を入れた瞬間、ほっとする人も多いはず。
そして祭りの最高潮を向かえ、
わっしょい!わっしょい!
今では深川祭りでしか聞けない「わっしょい」の大きな掛け声が響き渡り、
クライマックスを迎えます。
今年は天皇皇后両陛下が神輿をご覧になるということで、
少しだけでもお目にかかれるかと思いきや、
大鳥居を通過したのが早かったせいか、
まだそのお姿はなく...。
残念でした。
ということで、太平洋戦争の犠牲者への鎮魂と、
東日本大震災の復興への願いも込められていた今年の深川本祭り。
それぞれの思いを込めて、大いに盛り上がったに違いありません。
個人的には、前日は興奮して一睡もできなかったせいか、
今は疲労と担いだ後の肩の痛みだけが残り、心にポッカリ穴が開いた状況ですが、
次回の本祭りを楽しみに、気を失う・・・いや、ゆっくり休みたいと思います。
わっしょい♪
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。