東京ならではのトレインビューと歴史を楽しむ【港区・本芝公園】
港区といえば、都会中の都会!
オフィスビルやタワーマンションが林立するエリアですが、そんな港区も少し視点を変えて歩いてみると、いろいろな発見がありました。
東京ならではのトレインビュー!親子に大人気の本芝公園
JR田町駅に降り立ち、今回向かったのは駅から歩いて5分ほどの場所に位置する本芝公園。
田町駅といえば、オフィスビルが建ち並び、慶應義塾大学の三田キャンパスも近くにあるわけですが、こんな駅近の都心部に子供が思いきり楽しめる公園があるのです。
この公園の特徴は、とにかく電車がよく見えること!
JRの線路に沿うようにして位置する公園なので、目と鼻の先を山手線や京浜東北線が走り抜けていきます。
また新幹線や他の特急も通過し、JRの線路の上を東京モノレールが通るので、タイミングが合えば在来線・新幹線・モノレールの共演も楽しめるという、電車好きにはたまらないトレインビュースポットなのです。
東京は、とにかく電車天国。
都心に寄れば寄るほど、所狭しと電車が走ります。
交通網の発達した大都市のなかでも、こんなに多様な電車が複雑に入り組んで存在するのは、東京くらいなのではないでしょうか。
こうして間近で何種類もの電車を同時に見られるのは、東京ならではの光景だとつくづく実感します。
ちなみに、電車に興味がなくても遊び場として十分に楽しめる公園です。
市街地にある公園のわりに意外と広く、砂場や遊具なども充実しており、おむつ交換台のついた清潔なトイレもありました。
また、公園の前はマンションなので、車の往来がないのも安全面で嬉しいポイントです。
お天気のいい休日に訪れてみたら思いの外たくさんの親子で賑わっていました。
線路の下の通路をくぐりぬけて、線路の反対側へ行くことも可能。
こちら側からは新幹線がよく見えます。
また頭上にはモノレールの線路。真下からモノレールを見上げることができます。
奥の建物は小学校だそうですが、かなり贅沢なトレインビューですね
小学校のすぐ隣には広場のような芝浦公園があり、こちらも多くの親子が遊びに来ていました。
大都会港区でもこうした子供と楽しめるスポットがあると知れたのは、大きな発見でした。
■本芝公園
・住所: 港区芝四丁目15番1号
・URL: https://minato-park.jp/shiba/parks/honshiba/(港区観光協会ウェブサイト)
港区と本芝エリアの歴史
最後に少し公園周辺の歴史にも触れておきましょう。
江戸時代、この辺り一帯は海に面したエリアで、ちょうど線路が走っているあたりが海岸だったようです。
本芝公園のある場所は「雑魚場」、つまり魚市場でした。
古典落語『芝浜』の舞台にもなっていて、江戸の有名な漁港だったのです。
また、海から舟の通う河岸地であったことから、材木商などもこの周辺に多く、市街地として賑わいのある場所だったようです。
明治に入って海岸に沿って鉄道が敷かれ、昭和45年に埋め立てられて現在の姿になったそうです。結構最近まで海が近かったのですね。
そしてもうひとつ驚いたのが、なんと江戸無血開城が取り決められた場所がここにあったということ。
ここには薩摩藩島津家の屋敷が建っていたそうですが、薩摩藩の西郷隆盛と幕府の勝海舟が会談したのがこの屋敷だったそうです。
日本史上の重要な場所に思いがけず遭遇できてしまうのも、東京散策のおもしろいところです。
本来なら記念碑が見られるのですが、訪問時は工事中のため、実物は見ることができませんでした。
工事現場の塀に貼られた写真ではちょっと味気ないですね。
日本史好きな方はぜひ工事完了後に訪れてみてください。
筆者
東京特派員
あお
東京らしい話題の場所からささやかな日常の風景まで、在住者目線で東京の姿をお届けしていきます。
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