7年ぶりの一般公開。駐日オランダ王国大使公邸チューリップガーデンへ

公開日 : 2022年04月24日
最終更新 :
筆者 : あお

東京には、各国の大使館が多く存在します。

普段なかなか入る機会はありませんが、ときどき一般公開イベントを行うことがあり、一般の方でも中を拝見するチャンスがあります。

先日、オランダ大使館でチューリップガーデンが一般公開されるイベントが開催されました。

イベントは終了してしまいましたが、たいへんすてきなイベントだったのでこちらで紹介します。

7年ぶりに一般公開。整理券を求めて長蛇の列

港区は大使館が特に多いエリアですが、駐日オランダ大使館があるのは東京タワーのすぐ近く。

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▲大使館に咲く桜と東京タワー

都心にありながらも、学校やお寺などに囲まれているからか、ゆったりとした時間の流れる閑静な場所です。

さて、今回2022年4月8日と10日の2日間限定でオランダ大使公邸とチューリップガーデンが一般公開されました。

最後に一般公開されたのは2015年とのことで、じつに7年ぶりの公開です。さらに今回は大使公邸の中まで見学できるということで、当日は非常に多くの人が訪れ、整理券を配布して入場制限を行っていました。

筆者は4月10日に訪問しましたが、朝10時の時点で、整理券を求めてすさまじい長さの行列ができていました。

列の最後尾は、オランダ大使館から角を3つ折れて、大使館の裏手にあるオランダヒルズ森タワーのあたりまで到達し、600mに及んでいました。

こうした大使館主催のイベントは初参加でしたが、注目度の高さに驚きを隠せませんでした。

整理券ももらえないかも......と心が折れそうになりましたが、一縷の望みにかけて並び続け、なんとか最終ギリギリの時間帯の整理券をもらうことができました。

結局この日の整理券は午前のうちに配布終了したようです。

気になるイベントがあるときは、SNSの公式アカウントで常に最新情報をチェックするのがよさそうです。

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▲なんとか手に入れた整理券

オランダ大使公邸の見学で、日蘭交流の歴史に思いをはせる

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さあ、いよいよ大使公邸へ入場です。

オランダ大使館は1883年に出島から現在の場所に拠点を移したそうです。

初代公邸は1923年の関東大震災で倒壊してしまったため1928年に再建築されましたが、それでも現在の公邸は約100年もの歴史を持ちます。

以前は大使館本館兼公邸として使われていましたが、1991年以降は大使館の本館を別に新設し、公邸の1階をオフィシャルな行事の会場として使用しているそうです。

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昔ながらの風情を残し、愛らしさも感じる公邸の正面にはたくさんのチューリップが飾られ、訪問客を華やかに出迎えてくれます。

私が訪問したときは、駐日オランダ大使ご本人が玄関前に立たれ、記念撮影や挨拶に気さくに応じてくださっていました。

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▲オランダらしい木靴と一緒に記念撮影も可能

公邸内では、旧執務室やゲストルームなどの部屋を見学できました。

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レトロな外観とは対照的に、インテリアは明るくモダンな雰囲気を基調としていて、思わずため息がでるセンスのよさ。

オランダらしくスッキリと洗練されたなかに、メスダッハの海景画など伝統的なオランダのアートや家具も設られています。チューリップのアレンジメントも部屋に彩りを添え、いいアクセントに。

よく見ると和の刺繍が施されたソファなど、ささやかな日蘭のコラボレーションもあり、見ていて楽しめます。

オランダの魅力が凝縮されたすばらしい空間でした。

過去最多の70種類、1300輪のチューリップを楽しむ

美しい公邸を出ると、道順はそのまま庭へと続きます。

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鮮やかなチューリップが庭を縁取るように咲き乱れます。

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奥には、意外にも立派な日本庭園もあり、ところどころに鮮やかなチューリップの鉢が置かれ、日蘭のコラボレーションがここでも楽しめました。

日本庭園には立派な紅葉の木もあったので、きっと秋も見事な紅葉が楽しめるのでしょう。

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▲庭から見た公邸。

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オランダ本国から取り寄せた過去最多の70種類、1300輪のチューリップ。

カラフルに元気よく咲く花の姿を見て、心に潤いを与えてもらえた気がします。

こうしたイベントが今後も開催されるかは未定ですが、次の機会があればぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

筆者

東京特派員

あお

東京らしい話題の場所からささやかな日常の風景まで、在住者目線で東京の姿をお届けしていきます。

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