イタリアで風邪をひくまえに飲みたいホットカクテル?!

公開日 : 2018年02月13日
最終更新 :
筆者 : YUCA
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この時期になると、この辺りでは、決まって子供から始まり、疲れや睡眠不足の大人にも風邪やインフルエンザが流行する。特に今年のそれはたちが悪く、高熱、咳、頭痛、腹痛そして症状が治まりだしても倦怠感が長引くといわれている。ここ数年、風邪ひとつひかなかった我々夫婦も、引越し疲れと引越し先の一部暖房器具が故障していたこともあり、まんまと流向にのってしまった。峠は越えたが、倦怠感は続いている。

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そんな我が家では、調子が悪いかな?となると基本的には、食事療法を試みる。そして症状によっては、エルボステリア(ハーブ薬局)で調合してもらうハーブでの自然療法で原始的に復活する。

昔々からサヴォイア家 御用達と伝えられている老舗 お薬屋さんのすぐ近くに我が家がお世話になっているハーブ薬局がある。

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まずは、症状を伝える。そして簡単なカウンセリングを終えると、みるみるうちに調合、処方、煎じ方の注意がある。2、3日分のときもあれば2週間分を渡される時もある。症状によって飲み方、飲む回数も違う。昔からの自然療法だ。漢方に似たものと認識している。

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今回は、その他、イタリアで昔からある自然療法をご紹介。

風邪のひきはじめや寒い夜に飲まれるものとして有名なのは、ヴィンブリュレ(ホットワイン)赤ワインに蜂蜜、シナモン、オレンジの皮、丁子、胡椒などをお好みで加え温める。

その他、ノンナ(おばあちゃん)の専らのおすすめは、グラッパミルク!材料は、たった3つ。温めた牛乳、蜂蜜、そしてグラッパ。(作り方は2種類あり。1、温めた牛乳にグラッパを入れる方法。2、牛乳とグラッパを一緒に火にかけアルコールを飛ばす方法。具合によって作り分けるらしい。)

『体がぽかぽかしてきたでしょ?』『眠くなってきたでしょ?』『ハイ!ぐっすり眠りさい!』とこんな感じ。

ノンナ曰く、薬に頼らない昔からの治療法。

あと、卵が貴重な栄養源だったころには、日本の卵酒の要領で、卵グラッパも飲まれていたらしい。お国が変わっても似た文化があるのはとても興味深い。

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最後に、私のお気に入りは、生姜湯にアニスやリクィリッツィア (甘草) などの蒸留酒を少し加える。体の芯から温まり喉が痛い時にもすっきり!

機会があれば是非お試しくださいませ。

筆者

イタリア特派員

YUCA

イタリア ピエモンテ州 アスティ在住。 フードスタイリストとして活動15年目、アスティにて起業。

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