写真の祭典「Scotiabank CONTACT PHOTOGRAPHY FESTIVAL」
トロントでは写真の祭典「Scotiabank CONTACT PHOTOGRAPHY FESTIVAL」が行われています(5月31日まで)。市内を中心に200カ所を超えるギャラリーやパブリックスペースで、総勢1000名を越える国内外のアーティストたちが独自のアートを発表するこのイベントは、世界最大規模と言われています。展示は、「Primary Exhibition」、「Public Installation」、「Featured Exhibitions」に「Open Exhibitions」という4つのカテゴリーに分類されており、詳細はウエブサイトでわかるようになっています。
今回主催者からの招待でメディアツアーに行ってきましたのでそのレポートをしますね。(撮影はすべて展示者と主催者の許可を得て行っています)
トロントにはフォトグラファーと言われている人が大勢いるのですが、特に若い才能の発掘や発表の場を設けることを中心に行われているのがこのイベントです。カナダ在住の参加者を始め、世界各国から応募作品が集まってきます。期間中は、各ギャラリーでの展示をはじめ、セミナーなども開催。注目は、直接プロのフォトグラファーや編集者から自分の写真についてアドバイスをもらえる「ポートフォリオ・ナイト」と呼ばれるイベント(有料)。プロを目指す多くの若いフォトグラファーが、真剣にコメントに耳を傾けていました。
こちらは現代カナダアートギャラリーで行われたオープニングパーティーの様子。大勢の参加者でにぎわいました。
会場ではすでに展示がはじまっていましたが、それぞれの写真にはしっかりとしたテーマがあって、どれも力作ばかり。「写真はプリントしてはじめて写真」という言葉の意味が良くわかります。
こちらは「デザインエクスチェンジ」という場所で行われている展示。アフリカの厳しい日常風景が切り取られていました。
展示はこうしたギャラリーだけでなく、屋外でも行われています。これは「パブリックアート」と呼ばれるカテゴリーの展示。ストリートにこのようにパネルが並べられています。
こちらは広告の看板スペースを使ったアート展示。言われてみないとわからないのですが、アートと広告を結びつけた面白い展示方法ですね。
パブリックアートで面白いと思ったのはこの展示。人通りの多い床の上にアートが貼付けられています。これはモントリオール在住のアーティストの作品。
こんな風に熱心に自分の作品について解説をしてくれました。何百枚もの写真を撮り、それをつなぎあわせて部屋を俯瞰で見た作品に仕上げています。何枚もあるのですが、それが全部ストーリーとして繋がっているという面白いものでした。
こちらはイタリア大使館の庭を使った展示。緑と立てられた写真のコントラストが美しい展示の一つ。こうした建物や立地を取り込んだ展示というのはスケールの大きさも相まってなかなかの迫力です。
下の写真はツアー中に立ち寄ったイタリアンレストランでのランチの風景。カナダ、アメリカ、イギリス、メキシコ、チリ、オランダ・・・各国からのフォトグラファー、雑誌編集者等の皆さんと行動を4日間行動を共にしましたが、毎回の食事のおりには写真やアート、カメラの話で盛り上がり、話も尽きません。この時も予定は1時間くらいだったのでしょうけれど、結局2時間ほどこの場に滞在。あれやこれやの話が続きました。
カナダはもともと多文化、多国籍の国ですからわりに普通の風景ですが、この写真展は写真を通した国際交流の場ともなっているようです。もちろん、震災のことは沢山質問されましたし、皆さんとても心配されていました。
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