No.4 フランドル地方のビールと料理の関係
今では海外進出も果たしている「3 Brasseurs」(三人のビール醸造業者)というレストランはリールで生まれたレストランです。売り物は、フラムクーシュと呼ばれるフランス北東地域風ピザ。
このレストランはどの店にもビール醸造タンクがあって、その場で作ったビールを飲むことができます。また、メニューには、それぞれの料理に合うビールの色がイラストで示されていて、迷わずに済みます。
「les 3 Brasseurs」はリールフランドル駅を出るとすぐ左前に一軒あります。リールに着いて最初の食事を「les 3 Brasseurs」で、というのはなかなか通っぽくて良いと思いますが、いかがでしょう?
住所:22 PLACE DE LA GARE、59800 LILLE
電話:03 20 06 46 25
営業時間 :毎日11 :30-23 :30
私の住むトゥルコアンのあるフランスのノール県から国境をまたいでベルギー、オランダの南部はフランドル地方と呼ばれています。この地方には、ビールの醸造所が多くあり、それぞれ個性的なビールを作っています。これだけ身近なビールですから、それを使った郷土料理もたくさんあります。
一番有名なのは、「フランドル風カルボナード」。フランドル地方の料理なので、ノール県のみならず、ベルギーで召し上がった方も多いでしょう。少し甘みのある牛肉のビール煮です。また「鶏のビール煮」も、この地方の代表的な料理の一つです。ビールを使ったパテも他の地方では珍しいものです。
フランドル風カルボナードは、寒い季節には食べたくなる料理の一つ。時間はかかりますが、作り方はそれほど難しくありません。そのレシピをご紹介しましょう。
*材料(6人分)
牛肉(上部背肉、肩肉など)1キロ強
玉ねぎ2
ブーケガルニ(タイム、ローリエ、長ネギ、パセリ、エストラゴンをまとめたもの)
ラード50g
黒砂糖か三温糖 大さじ1
淡色ビール50cl
マスタード 大さじ1
ワインビネガー大さじ1
ジンジャーブレッド1切れ
塩コショウ
*作り方
分厚い鍋にラードを半分入れて、熱くなったところに肉(切っておく)を入れて焼く。焼き色がついたら、鍋から出して、油を捨てる。
後の残りのラードで、みじんにした玉ねぎを黄金色になるまで炒める。
甘藷糖とビネガーを足す。続いて肉とブーケガルニを入れる。
塩コショウしてから、ビールを注ぐ。
ジンジャーブレッドの両面にマスタードを塗って、それを鍋の真ん中に置く。
ぴっちりと蓋をして、弱火で3時間煮込む。
こちらの人はこれをフライドポテトを合わせて食べるようですが、私は茹でたジャガイモのほうが合うように思います。是非試してみてくださいね!
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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