No.4 フランドル地方のビールと料理の関係

公開日 : 2014年08月29日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

 今では海外進出も果たしている「3 Brasseurs」(三人のビール醸造業者)というレストランはリールで生まれたレストランです。売り物は、フラムクーシュと呼ばれるフランス北東地域風ピザ。

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 このレストランはどの店にもビール醸造タンクがあって、その場で作ったビールを飲むことができます。また、メニューには、それぞれの料理に合うビールの色がイラストで示されていて、迷わずに済みます。

 「les 3 Brasseurs」はリールフランドル駅を出るとすぐ左前に一軒あります。リールに着いて最初の食事を「les 3 Brasseurs」で、というのはなかなか通っぽくて良いと思いますが、いかがでしょう?

住所:22 PLACE DE LA GARE、59800 LILLE

電話:03 20 06 46 25

営業時間 :毎日11 :30-23 :30

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 私の住むトゥルコアンのあるフランスのノール県から国境をまたいでベルギー、オランダの南部はフランドル地方と呼ばれています。この地方には、ビールの醸造所が多くあり、それぞれ個性的なビールを作っています。これだけ身近なビールですから、それを使った郷土料理もたくさんあります。

一番有名なのは、「フランドル風カルボナード」。フランドル地方の料理なので、ノール県のみならず、ベルギーで召し上がった方も多いでしょう。少し甘みのある牛肉のビール煮です。また「鶏のビール煮」も、この地方の代表的な料理の一つです。ビールを使ったパテも他の地方では珍しいものです。

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フランドル風カルボナードは、寒い季節には食べたくなる料理の一つ。時間はかかりますが、作り方はそれほど難しくありません。そのレシピをご紹介しましょう。

*材料(6人分)

牛肉(上部背肉、肩肉など)1キロ強

玉ねぎ2

ブーケガルニ(タイム、ローリエ、長ネギ、パセリ、エストラゴンをまとめたもの)

ラード50g

黒砂糖か三温糖 大さじ1

淡色ビール50cl

マスタード 大さじ1

ワインビネガー大さじ1

ジンジャーブレッド1切れ

塩コショウ

*作り方

分厚い鍋にラードを半分入れて、熱くなったところに肉(切っておく)を入れて焼く。焼き色がついたら、鍋から出して、油を捨てる。

後の残りのラードで、みじんにした玉ねぎを黄金色になるまで炒める。

甘藷糖とビネガーを足す。続いて肉とブーケガルニを入れる。

塩コショウしてから、ビールを注ぐ。

ジンジャーブレッドの両面にマスタードを塗って、それを鍋の真ん中に置く。

ぴっちりと蓋をして、弱火で3時間煮込む。

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 こちらの人はこれをフライドポテトを合わせて食べるようですが、私は茹でたジャガイモのほうが合うように思います。是非試してみてくださいね!

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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