No.12 アムステルダムで、ボートに泊まろう!
私の住むトゥルコアンは、フランスの北の端、国境にあります。なので、フランスの首都パリよりも、ベルギーの首都ブリュッセルのほうが近いのです。実は、ベルギーどころか、それを通り越したオランダでさえ、南西のゼーランド州までだと、なんとたったの80km!しかありません。
アムステルダムは、北の方なので、いくぶん遠くなりますが、それでもうちから260kmの距離。トゥルコアンからパリまでが230kmなことを考えると、それほど遠くありません。
トゥルコアンからアムステルダムまで車で3時間強。リールから直行の特急タリスに乗ると2時間40分(50-100ユーロ)ほどで着けるため、日帰りする人も珍しくありません。
アムステルダムといえば、運河の町。ボートがあれば、どこへでも行けるのでは?というくらい、あらゆる場所が運河でつながっています。
ゴッホ美術館、レンブラント美術館、アンネフランクの家など、数えだしたらきりがないほど見どころも充実している観光都市でもあります。ホテルも数多くありますが、せっかく運河の町に行くのですから、いっそうのこと、ボートに泊まってみてはいかがでしょうか?
ボート+ホテルだから、ボーテル。アムステルボーテルは、アムステルダム駅の北側に停泊しています。
駅からは、無料の渡し船(NDSM Werf行き)が15-30分毎に運行していて、地元の通勤客が朝夕利用しています。
渡し船からは、北側の地区が見られて、ちょっぴり遊覧気分。15分くらいのミニ船旅です。
下りてすぐ左手にアムステルボーテルが見えるはずです。
このNDSM Werf地区は、新しいおしゃれな地域として発展しつつあるようです。たとえば、渡し船を下りてすぐにあるIJ-Kantineは、古い倉庫を改造したような洒落たつくりになっていて、ワインを飲みながらの食事にぴったりな雰囲気。
ボーテルの周りには、Polluxなどデッキがレストランという船も何艘が停泊しています。
アムステルボーテル、一人一泊のお値段は、朝食付きで約50ユーロから。シャワー、トイレもついています。部屋はお世辞にも広いとはいえませんが、窓の外は運河で、白鳥の親子が寄ってきたりと、旅愁を感じるには最適な場所です。
電車で旅行される方にとっては、駅から無料の船一本で移動できる場所ですので、とても便利です。車で旅行される方にとっても、環状線を通ってNDSM地区へ向かえばいいので、市内の渋滞に巻き込まれずに済むという利点があります。波止場には駐車場があり、2014年4月からは有料となりましたが、アムステルダム市内の駐車料金の高さから思うと、ずっと格安。24時間停めて12ユーロくらいです。
アムステルダムの運河の上で眠るなんて、なかなか出来ない体験。話題づくりに、一度いかがですか?
(9月お題"最近話題のホテル")
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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