No.48 聖ニコラの日(12/6)の伝統
聖セシルについての記事No.34 にも書きましたが、ヨーロッパのカレンダーには、毎日その日の守護聖人の名前が書いてあります。
次の土曜日、12月6日は聖ニコラの日です。
聖ニコラは、多くの土地-ロシア、アムステルダム、フランスのロレーヌ地方、イタリアのバリなど-の守護聖人でもあります。
また、職業では、公証人や、パリの弁護士の守護聖人とされています。おそらく、無罪に苦しむ人を助けたという史実や伝説と関係があると思われます。
けれども、もっとも良く知られているのは、子供たちの守護聖人としてでしょう。
実際、聖ニコラは、サンタクロースのモデルになったとも言われています。
実は、フランスの北部と東部、またベルギーやオランダでは、今も聖ニコラの日は忘れられることなく祝われています。特に子供たちにとっては、プレゼントを期待できる嬉しい日でもあります。
ここ、フランスのノール(北部)では、伝統として、聖ニコラの日は、「コキーユ」と呼ばれるブリオッシュとオレンジを子供たちに配ります。
コキーユというのは、フランス語で貝のこと。形が似ていることからそう呼ばれるのでしょう。聖ニコラを形どったチョコレートを配る小学校もあります。また、ベルギーやノール地方のお菓子であるスペキュロスというクッキーを食べることもあります。
聖ニコラの日には、行列で練り歩くお祭りもあちらこちらで催されます。下に聖ニコラ関係のイベントをご紹介しましょう。
・トゥルコアンTourcoing:
12/6 15時半― 17時に町中を練り歩いたのち、グランプラス17時-18時。
・ヴィルヌーヴダスクVilleneuve d'Ascq:
12/6 (ダンオー農場 Ferme d'en Haut 16時半集合、17時出発、18時半ごろまで)
入場無料(ぼんぼりがあれば持参すること)
行列の終着点ヴィルヌーヴダスクのマルシェドノエル
・リールLille:
12/7、 14:00-18:00
マルセルデナン農場 Ferme Marcel Dhenin(14, rue Eugène Jacquet)
リールヨーロッパ駅Lille Europeから徒歩6分
入場無料
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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