No.67ミス・フランス、ミス・ユニヴァースとなるか?地元のレースを使ったドレスに注目!

公開日 : 2015年01月07日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき
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 No.51で紹介したミス・フランス2015のカミーユ・セール嬢が、本日1月6日、ミス・ユニヴァース選考に参加するためマイアミに向けて出発しました。

 最終選考が行われるのは、1月25日ですが、それまでも細かく予定が詰まっています。

 ミス・フランス選考では、ノール・パドカレー地方の特産品の一つCaudry(コードリ)の黒レースを用いたドレスを着たカミーユさん。(その時のドレスの写真はこちらで見られます。)

 次のミス・ユニヴァース選考でも、自国の伝統衣装に、ノール・パドカレー地方の伝統レース生地をふんだんに用いたドレスを着る予定です。

 このドレス姿は、別サイトに書いたこちらの記事でご覧ください。

フランスのシンボルの一つでもあるベレー帽がアクセントになっています。

 ドレスを製作したのはデザイナーのロミュアルド・ベルトラン。ベルトラン氏は、ミス・フランス選考時にはミス・フランシュコンテの衣装をデザインし、ドレス部門での賞を取りました。(賞を取ったミス・フランシュコンテの衣装とベルトラン氏の写真はこちら。)

 今回はミス・ノールパドカレーであったカミーユ嬢のため、カレーのレースを用いてのドレス制作となりました。

 日本ではおそらくベルギーのブリュージュがレースの町として知られていると思いますが、フランドル文化圏に属すフランス北部でも、レース製造が非常に盛んな時期がありました。

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 フランス革命(1789)以前には、この地方だけで13600ものレース作りのアトリエがあったといいます。革命以後、かなり廃れはしましたが、今でもレースの製造を行っている町がいくつかあります。

 レース製造の学校は、Valenciennes(ヴァランシエンヌ)と、Bailleul(バイユル)の二ヶ所に今も残っています。

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バイユルのレース学校

 また、上述のコードリ、カレーにもそれぞれレース博物館があります。

住所:Place des Mantilles, 59540 Caudry

フランス国鉄Caudry駅より徒歩20分

平日:9時-12時、14時-17時

土日祝:14時半―18時

休館日:火曜

入館料:3ユーロ

住所:135, quai du Commerce, Calais

開館時間:10時―18時(冬季17時)

休館日:火曜(注:1月1日-15日休)

入館料:展示により5ユーロから

 ミス・ユニヴァース選考の話に戻ると、カミーユさんは、数日前には、ミス・フランス選考の時と異なる、アメリカ好みの濃い目の化粧も披露しています。

 事前のアンケート調査では、なかなか評価も高いようで、これは、ひょっとするとひょっとするかもしれません。

 もしミス・ユニヴァースに選ばれることになれば、ここノール・パドカレー地方のレースも、世界的な注目を浴びることになるでしょう。そう考えると、地元民としては、目が離せません。

 選考は1月25日。みなさんもノールパドカレー特産レースドレスに注目してみてくださいね!

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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