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フランス/トゥルコアン特派員ブログ 冠ゆき

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2015年1月28日

No.79暗い時期の楽しみ方:フランス北部全盛期のアールデコとステンドグラス


No.79暗い時期の楽しみ方:フランス北部全盛期のアールデコとステンドグラス

 冬至を過ぎてはや1ヶ月以上がたち、日も徐々にですが長くなってきました。ここトゥルコアンでは、12月23日には、日の出は8時47分、日の入りが16時45分。日照時間は8時間に足りませんでしたが、今日1月28日の日の出は8時28分。日の入りは17時32分。この一ヶ月で一時間以上日照時間が伸びた計算になります。


 特に夕方は明るくなったなぁ、と感じることが増えました。天気が悪い日でも、太陽の沈むころ、丁度地平線のすぐ上に雲の切れ間がある時など、奇跡のような光を夕陽が放つ数分間を味わうことができます。

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 とはいっても、朝8時前の通勤・通学時間は、まだ闇の中。もうしばらく暗い季節が続きます。


 でも、実はありがたいことに、こういう暗い季節にも、この時期しか見られない楽しみがあるのです。

 それは、ステンドグラス。


 ステンドグラスは何も教会だけに用いられているわけではありません。

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 特に、このあたり、リールからルーベ、トゥルコアンにかけて、繊維産業が栄えた時期には、意匠を凝らした建築が多く作られ、ステンドグラスをあしらった建物も珍しくありませんでした。

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 この地方で、紡績・繊維産業が最も栄えたのは、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の短い期間。1920年から1940年代半ばにかけてのその時期のモードは、アール・デコ


 No.30 で紹介したグラン・ブールヴァール(大通り)周辺には、アール・デコの建物も多く見られます。このグラン・ブールヴァール沿いの建物は、当時の建築家たちにとって「名刺」代わりになるものでしたので、自然それぞれに力の入った作品であったと思われます。


 アール・デコの特徴の一つに、入念に作られたファサードがあります。それ以前に流行ったアール・ヌーヴォーが、家の中や庭に重きを置いていたのと比べて、通りに面したファサードにその意匠をよく見ることができるのが、アール・デコ建築の特徴でもあります。


 デザイン的な特徴としては、「幾何学模様」「スピード感のあるもの」「光、太陽を表すもの」「色のコントラスト」などが挙げられます。

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 ノール地方の建物は、赤レンガ造りのものが多いのですが、それと対比するように、よく使われた色は、白・黒・パステルグリーンでした。よく見てみると、なるほど、あちこちで見かけます。


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 ステンドグラスを窓に使っている家や店もよくあります。外から見ると分かりにくいものですが、今の時期のように夕暮れが早いと、中の灯りのおかげで、その美しさを、外からも鑑賞することが出来ます。

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 日が長くなるのは待ち遠しいですが、夕暮れ時の町歩きでステンドグラス鑑賞ができるのも、あとわずかな期間と思うと、ほんの少し、名残惜しい気もします。

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カテゴリー 天気・気候・気温 文化・芸術・美術
2015年1月28日
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    トゥルコアン特派員
    冠ゆき
    山田流箏曲名取。1994年より渡仏。大学院での研究の傍ら、大学や専門学校で日本語日本文化講師を勤める。2000年より、ポーランド、イタリア、中国の生活を経た後、2013年フランスに戻る。旅好きでもあり、今までに訪れた国は約40ヵ国。6ヵ国語を解する能力と多様な文化に身をおいてきた経験を活かし、柔軟かつ相対的視点から、フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介中。
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