No.83今日(2/2)は、聖燭祭。クレープを食べる日です!
日本でも、二月の最初は、立春があり、季節の変わり目を感じる時期。その境を祝う行事、節分もあります。実は、フランスにも、2月2日、Chandeleur(シャンドラー)という(日本語では、聖燭祭)お祭りがあります。
これは、古くから民間にあった行事に、宗教上の意味を持たせたもので、イエズス生誕40日目に当たるこの日、初めて神殿にお参りしたという意味で、「主の奉献の祝日」とも呼ばれます。
フランスでは、この日はクレープを食べる日として知られていますが、地方によっては、この日クリスマスツリーを燃やす習慣があるそうです。日本の注連飾りを焼く、正月の終わりの行事に似ていて面白いですね。
クレープを食べるのは、黄色く輝く円形が、太陽を思わせるからと言われています。(余談ですが、そのため、クレープにはほんのり焦げ目がついていないといけないのです。)また、5世紀のローマ教皇ゲラシウス1世が、ローマに辿りつく巡礼者にクレープを振舞ったからと言う話も残っています。
フランスでは、シャンドラーのクレープを焼くとき、クレープを高く上げてひっくり返すのが常となっています。地方によるでしょうが、フライパンを持つ手にコインを摑んで、クレープを見事にひっくり返せたら、幸運を手に入れる、と言う話も聞いたことがあります。
今日のおやつには是非クレープを!
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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