No.83今日(2/2)は、聖燭祭。クレープを食べる日です!

公開日 : 2015年02月02日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

 日本でも、二月の最初は、立春があり、季節の変わり目を感じる時期。その境を祝う行事、節分もあります。実は、フランスにも、2月2日、Chandeleur(シャンドラー)という(日本語では、聖燭祭)お祭りがあります。

 これは、古くから民間にあった行事に、宗教上の意味を持たせたもので、イエズス生誕40日目に当たるこの日、初めて神殿にお参りしたという意味で、「主の奉献の祝日」とも呼ばれます。

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 フランスでは、この日はクレープを食べる日として知られていますが、地方によっては、この日クリスマスツリーを燃やす習慣があるそうです。日本の注連飾りを焼く、正月の終わりの行事に似ていて面白いですね。

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 クレープを食べるのは、黄色く輝く円形が、太陽を思わせるからと言われています。(余談ですが、そのため、クレープにはほんのり焦げ目がついていないといけないのです。)また、5世紀のローマ教皇ゲラシウス1世が、ローマに辿りつく巡礼者にクレープを振舞ったからと言う話も残っています。

 フランスでは、シャンドラーのクレープを焼くとき、クレープを高く上げてひっくり返すのが常となっています。地方によるでしょうが、フライパンを持つ手にコインを摑んで、クレープを見事にひっくり返せたら、幸運を手に入れる、と言う話も聞いたことがあります。

 今日のおやつには是非クレープを!

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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