No.94明日2/17はカーニヴァル最終日マルディ・グラ
カトリックでは、復活祭前の四旬節に入るまでの期間にカーニヴァルを祝います。世界的に有名なのが、リオのカーニヴァルや、ヴェネチアのカーニヴァル。フランスでも、ニースのものや、レモンで有名なマントン、あと北の果ての港町ダンケルクのカーニヴァルが全国的に有名です。
一番の盛り上がりがいつになるかは、それぞれ異なりますが、昨日の15日は、最後の日曜とあり、どこも大いににぎわったようです。
ノール県のダンケルクでは4万近くの人が思い思いの仮装で行列に参加したとか。
伝統の「ニシン投げ」も、夕方、市庁舎のバルコニーから行われました。投げられたニシンは450キログラム!
カーニヴァルは、明日のマルディ・グラ(脂っこい火曜日)が最終日です。
その翌日、灰の水曜日から、40日間(日曜を入れると46日間)の四旬節に入ります。
四旬節最初の日、灰の水曜日には、夕方ミサが執り行われ、このミサでは、「塵から生まれ、塵となる」という意味の言葉と共に、神父が信者の額に灰で十字の印をつけます。この灰は、死の象徴とされています。
イエズスが砂漠で断食をして過ごした40日間をなぞらえる期間である四旬節は、信者の深い内省が望まれる時期でもあり、本来は、動物性のものや甘いものなど贅沢なものを節制して過ごす期間とされています。
前日のマルディ・グラに、卵やバターたっぷりのクレープやゴーフルを食べるのは、もともと、断食に入る前にこれらの食材を使い切るという習慣からきています。
今では、実際に断食をするという話は聞きませんが、こういうことを頭においてマルディ・グラのお菓子を口にすると、その味がより貴重に感じられるような気がしますね。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。