No.94明日2/17はカーニヴァル最終日マルディ・グラ

公開日 : 2015年02月16日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

 カトリックでは、復活祭前の四旬節に入るまでの期間にカーニヴァルを祝います。世界的に有名なのが、リオのカーニヴァルや、ヴェネチアのカーニヴァル。フランスでも、ニースのものや、レモンで有名なマントン、あと北の果ての港町ダンケルクのカーニヴァルが全国的に有名です。

 一番の盛り上がりがいつになるかは、それぞれ異なりますが、昨日の15日は、最後の日曜とあり、どこも大いににぎわったようです。

 ノール県のダンケルクでは4万近くの人が思い思いの仮装で行列に参加したとか。

 伝統の「ニシン投げ」も、夕方、市庁舎のバルコニーから行われました。投げられたニシンは450キログラム!

 カーニヴァルは、明日のマルディ・グラ(脂っこい火曜日)が最終日です。

 その翌日、灰の水曜日から、40日間(日曜を入れると46日間)の四旬節に入ります。

 四旬節最初の日、灰の水曜日には、夕方ミサが執り行われ、このミサでは、「塵から生まれ、塵となる」という意味の言葉と共に、神父が信者の額に灰で十字の印をつけます。この灰は、死の象徴とされています。

 イエズスが砂漠で断食をして過ごした40日間をなぞらえる期間である四旬節は、信者の深い内省が望まれる時期でもあり、本来は、動物性のものや甘いものなど贅沢なものを節制して過ごす期間とされています。

 前日のマルディ・グラに、卵やバターたっぷりのクレープやゴーフルを食べるのは、もともと、断食に入る前にこれらの食材を使い切るという習慣からきています。

 今では、実際に断食をするという話は聞きませんが、こういうことを頭においてマルディ・グラのお菓子を口にすると、その味がより貴重に感じられるような気がしますね。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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