No.154いよいよ開幕!第68回カンヌ映画祭:日本映画とノール・パドカレ撮影の映画

公開日 : 2015年05月13日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

 とうとう今夜19時(日本時間の5/14朝の2時)に始まるカンヌ映画祭。フランスでは、二月近く前から、毎日のようにいろんな情報が流れて、日に日に盛り上がりを見せておりました。

 三月に公表された公式ポスターには、今年生誕100周年となる女優イングリット・バーグマンの写真が使われています。

 68回目を迎えるカンヌ映画祭。最高賞は、パルムドールと呼ばれ、その名の通り、金色のシュロの葉がロゴとなっています。

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 パルムドールの作品は、いわゆる大衆向けの映画とは異なることが多く、良く言えば、映画の品格と芸術性に重きを置く賞。悪く言えば、インテリ向けの難解な映画の賞。というのが、フランスでの捉えられかたでしょうか。

 賞候補作品とは別に、今年の開幕作品として公開される映画は『La Tête haute(ラ・テット・オート)』というエマニュエル・ベルコの作品で、カトリーヌ・ドゥヌーヴ主演のフランス映画。

 実はこの映画の舞台は、ここノール・パドカレ地方。ブーローニュ、ダンケルク、カンブレなどで撮影されました。社会問題を扱った作品です。大衆受けするとは思えないので、日本での公開はないかもしれませんね。

 今年の賞候補作品19のうち、フランス映画は5本。

 日本からも一本、是枝裕和監督の『海街ダイアリー(Our Little Sister)』がエントリーしています。ちなみに、同監督の『そして父になる(Tel père, tel fils)』は2013年のカンヌ映画祭で、審査員賞を得ており、公開された映画も高く評価されていました。

 また、Un certain regard(アン・セルタン・ルギャール)部門のオープニングを飾るのも日本映画。河瀬直美監督による『あん』です。

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 カンヌ映画祭、24日までの予定です。

 これからしばらくは、レッドカーペットを歩くスターの写真があちこちのメディアで見られることでしょう。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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