No.184ヴォーバン(Vauban)の傑作、リール城塞のヴァーチャルツアー

公開日 : 2015年06月24日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

 フランスの地方、特に国境近くを旅すれば、北でも南でも一度はVauban(ヴォーバン)の名前を耳にするのではないでしょうか。本名はSébastien Le Prestre(セバスチャン・ル・プレストル)。ルイ14世に仕えたフランス元帥。軍人でもあれば、建築家でもあり、多くの要塞、城塞を手がけたことで知られています。

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イタリアとの国境近くにあるヴォーバンの城塞都市

 ヴォーバンが改修したり、一から築いた要塞は数多くありますが、その中でもリールの城塞は有名なもののひとつで、「城塞の女王」という別名でも呼ばれます。

 これは、ルイ14世が、リールを手中に収めたのち、1667-1670年にかけて建てられたものです。上空からの写真を見ると、均整の取れた星型をしていて、五稜郭そっくり。というか、五稜郭がリール城塞に似ているといったほうが正しいでしょう。

 周りは緑に囲まれ、ジョギングに励む人もよく見かけますし、外側には、小さな遊園地や、リール動物園もあり、休日には、市民の憩いの場となる場所です。

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リール城塞内部

 リール城塞には現在、軍隊が常駐しており、自由に出入りはできませんが、毎週日曜15時には、リール観光局がガイド付きツアーを行っています。所要時間は1時間。7.5ユーロで、観光局にて要予約。

 とは言っても、なかなか訪問する時間は取りにくいもの。私も、一度訪れたことがあるのですが、もう20年近く前のことです。中は、まるで別な町のようで、城塞に取り囲まれていることを忘れてしまいそうな広さでした。

 そのリール城塞が、インターネット上で、ヴァーチャル訪問できるようになりました。英語版とフランス語版があり、なかなか見ることのできない場所まで、クリックひとつで見て回ることができます。サイトはこちら

 なかなか得をした気分にさせてくれるこのサイト。ヴォーバンの才能を大いに感じながら、訪れてみてください。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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