No.198フランス北部ドゥエで、世界遺産の巨人、ガイヤンファミリーに会おう!
その中でも最も有名なジェアンの一人(一体?)が、ドゥエ(Douai)のガイヤン(Gayant)です。(ドゥエについてはNo.101も参照ください)。
ドゥエの市庁舎
その誕生はなんと1530年のこと。翌年には、妻となるマリー(Marie Cagenon)も作られ、ガイヤン夫妻となり、17世紀に入ると、三人の子供、ジャコ(Jacquot)、フィロン(Fillon)、バンバン(Bin Bin)も誕生しました。
ガイヤン一家と子供たち
このガイヤン一家のお目見えは、一年に一度と決まっていて、毎年7月5日以降の最初の日曜に登場します。今年は、7月12日(日)。12日、13日、14日とドゥエの人々と過ごし、再び家に戻るのは火曜夜とされています。
ガイヤン氏は、8.5メートル、重さは370キログラム。6人の担い手によって支えられます。
マダムはもう少し小柄で、6.25メートル、重さ250キログラム。やはり担い手は6人必要です。
対して三人の子供たちは、2.4メートルから3.4メートル。重さは45~80キログラム。十分重いと思いますが、担い手はそれぞれたった一人。
暑いさなか、まさしく縁の下の力持ちとなる担い手たちですが、彼らは代々担い手を受け持ってきた家の子孫たちなのだそうです。
ガイヤン祭りの様子
三日間のお祭りのうち、最も盛り上がるのは、日曜15時に始まる大行列。大道芸人、マジシャン、ミュージシャンら800人も加わって、ガイヤン一家とドゥエの町を練り歩きます。
ガイヤン一家は2004年にはUNESCOの世界遺産にも登録されています。
毎年7万人が集まる、このフランス北部の熱いお祭り、ぜひのぞいてみませんか?公式サイトはこちらから。
ドゥエは、パリ北駅から、TGVで一時間強。普通料金で片道30分。
リールからは、TGVかTERで20~30分。7~9ユーロの距離です。
最後に、ガイヤン(Gayant)という名前の意味が気になった方へ。これはこのピカルディー地方の言葉でいう巨人(Géant)のことです。
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。