No.198フランス北部ドゥエで、世界遺産の巨人、ガイヤンファミリーに会おう!

公開日 : 2015年07月10日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

 数多くいるフランス北部+ベルギーのジェアン(巨人)たち。(No.107No.150No.160No.172など参照)

 その中でも最も有名なジェアンの一人(一体?)が、ドゥエ(Douai)のガイヤン(Gayant)です。(ドゥエについてはNo.101も参照ください)。

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ドゥエの市庁舎

 その誕生はなんと1530年のこと。翌年には、妻となるマリー(Marie Cagenon)も作られ、ガイヤン夫妻となり、17世紀に入ると、三人の子供、ジャコ(Jacquot)、フィロン(Fillon)、バンバン(Bin Bin)も誕生しました。

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ガイヤン一家と子供たち

 このガイヤン一家のお目見えは、一年に一度と決まっていて、毎年7月5日以降の最初の日曜に登場します。今年は、7月12日(日)。12日、13日、14日とドゥエの人々と過ごし、再び家に戻るのは火曜夜とされています。

 ガイヤン氏は、8.5メートル、重さは370キログラム。6人の担い手によって支えられます。

マダムはもう少し小柄で、6.25メートル、重さ250キログラム。やはり担い手は6人必要です。

対して三人の子供たちは、2.4メートルから3.4メートル。重さは45~80キログラム。十分重いと思いますが、担い手はそれぞれたった一人。

 暑いさなか、まさしく縁の下の力持ちとなる担い手たちですが、彼らは代々担い手を受け持ってきた家の子孫たちなのだそうです。

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ガイヤン祭りの様子

 三日間のお祭りのうち、最も盛り上がるのは、日曜15時に始まる大行列。大道芸人、マジシャン、ミュージシャンら800人も加わって、ガイヤン一家とドゥエの町を練り歩きます。

ガイヤン一家は2004年にはUNESCOの世界遺産にも登録されています。

 毎年7万人が集まる、このフランス北部の熱いお祭り、ぜひのぞいてみませんか?公式サイトはこちらから。

 ドゥエは、パリ北駅から、TGVで一時間強。普通料金で片道30分。

 リールからは、TGVかTERで20~30分。7~9ユーロの距離です。

 最後に、ガイヤン(Gayant)という名前の意味が気になった方へ。これはこのピカルディー地方の言葉でいう巨人(Géant)のことです。

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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