No.203ルーヴル・ランス美術館ガラスの館「メタモルフォーゼ」展

公開日 : 2015年07月21日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

 パリのルーヴル美術館の別館、ルーヴル・ランス美術館には、いさらで紹介した常設展ともいえる『時のギャラリー』と、No.102で紹介したような特別展を行う『特別展ギャラリー』の二つの主な展示室があります。

 それに加え、実は『時のギャラリー』の続きに、『Le pavillon de verre(ガラスの館)』と呼ばれる、小型の展示室があり、何か一つテーマを掘り下げた展示が行われています。

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 その名の通り、壁はガラスでできていて、美術館の外の公園の緑がそのまま見えるように設計されており、遠くテリル(ぼた山)(No.182参照)も望むことができます。

 このガラスの館で、現在展示されているのが、「メタモルフォーゼ」をテーマにした展覧会。

 メタモルフォーゼとは、変身のこと。例えば、古代ギリシア・ローマ神話では、死や、恋人から逃れようとして植物や動物に変身する場面がよく見られます。

 この展覧会では、古代から、芸術家たちのインスピレーションの泉となってきたこのメタモルフォーゼを取り上げ、ブロンズ像から、ファン・ダイクやドラクロワの絵画、カルポーやロダンの彫刻、ピカソのイラストによる本に至るまで、ノール・パドカレー地方の美術館から集めた30点ほどの作品を展示しています。

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今まさに水仙になろうとするナルシス

開催時期は2015年7月1日から2016年3月21日

入館料は無料

開館時間10時―18時

定休日:火曜日

 ルーヴル・ランス美術館へお越しの方は、『時のギャラリー』奥のスペース『ガラスの館』をお忘れなく。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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