No.247今夜はいつもより闇が深いフランスの空

公開日 : 2015年10月10日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

最近、フランスでは「夜の○○」というイヴェントをよく聞きます。

ここでも、No.152で「夜のカテドラル」、No.156で「夜の博物館」を取り上げました。

書きそびれましたが、実は夕べは「夜のプール」なるイヴェントもありました。

また、来週10/17は「夜の図書館」、その後も「夜のアカデミー」「夜の芸術」などが予定されています。

実は今晩も一つ「夜の○○」があります。その名は「Le jour de la nuit(夜の日)」となんだかわかったようなわからないようなタイトル。

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今年で7回目のこのイヴェントは、人工の明かりを消して、暗闇を取り戻し、星や空を観察しようという運動です。参加自治体は、市庁舎や公立の建物の明かりを消し、自然の暗さ演出に協力します。

公式サイトはこちら

サイトから、各地方、あるいは県ごとに、どのようなイヴェントが開かれているのか検索することができます。

例えばリールでは、長い棒を持って集合し、町中の宣伝ライトを消して歩く予定。

想像しにくいかもしれませんが、パリで去年行われた同様のイヴェントの様子を見ると、納得できるでしょう。(下がその動画です)

実は、2013年7月1日以来、店やオフィスは、ネオン類を1時から6時まで消さなければならないことになっています。ところが、実行している企業は少なく、また取り締まりもされていないのが現状。

この平和的「暗闇を作る運動」は、その現状へのささやかな抗議でもあります。

リールでは、今晩21時から1時間半、この運動を行う予定。参加希望あるいは野次馬?希望の方は、今晩(10/10)21時リールのcafé citoyen(住所:7 place du vieux marché aux chevaux, Lille)へお集まりください。予約は不要です。

その他、リール近辺では、Roubaix(ルーベ)でも予約不要のイヴェントを予定しています。季節のスープを飲みながら、大気汚染や光の汚染についてのショートフィルムを見たり、天体観測、また蝙蝠と出会える夜の散歩をしようというもの。19時半から2時間ほどの予定です。19時半に316 grande rue, Roubaixへお集まりください。

ただ、今日は今のところかなりの曇り空。ノールでは星はあまり見えないかもしれません。

夜までに少し晴れるといいのですけれど。

フランス各地で今晩をお過ごしのみなさん、いつもよりネオンが少ないような?と思われたら、それを機会に空を見上げてみてくださいね。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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