No.260ずばり、リールのメトロで治安の悪い駅ワースト10は?
日本と異なる海外の常識のひとつが、「公共交通機関では周りに気を付けろ」ということです。特に主要駅というのは、人が多く集まる分、スリや置き引きも集まりやすく、最も被害に遭いやすい場所のひとつでもあります。
公共交通機関をむやみに怖がる必要はありませんが、利用するときは、気を緩めず、周りに目配りをすることが大切です。
リールとそれを取り巻く地域リールメトロポルには無人メトロ(地下鉄)が走っていて、観光客や住民にとって、便利な足となっていますが、時間帯や場所によっては、あまり治安が良くないと感じられる駅もあります。
リールのメトロマーク
このたび、13年ぶりにこのリールのメトロ駅のうち、どこが一番「不安になる駅」か、という調査が行われ、今週その結果(ワースト10)が発表されました。発表したのは、ノールの地方紙La Voix du Nord(詳しくはNo.56をどうぞ)。
ワースト10は次の通り。カッコ内の数字は、何パーセントの乗客が不安を感じると答えているかを表しています。
1. Porte des Postes(ポルト・デ・ポスト)駅(16.5%)
2. Eurotéléport(ユーロテレポール)駅(13.9%)
3. Gare Lille-Flandres(リル・フランドル駅)駅(10.9%)
4. Porte d'Arras(ポルト・ダラス)駅(5.7%)
5. Epeule Montesquieu(エプール・モンテスキュー)駅(5.6%)
6. Wazemmes(ワゼム)駅(5.5%)
7. Fives(フィーヴ)駅(5.4%)
8. Gare Jean-Lebas(ジャンルバ駅)駅(5.3%)
9. Porte de Valenciennes(ポルト・ドゥ・ヴァランシエンヌ)駅(4%)
10. CH Dron(セーアッシュ・ドロン)駅(3.5%)
(リールメトロポルの地下鉄路線図はこちら)
こうして見てみると、治安があまり良いとは言えない
リール市内南部(ポルト・デ・ポスト駅、ポルト・ダラス駅、ポルト・ドゥ・ヴァランシエンヌ駅、ワゼム駅など)と、
ルーベ(Roubaix)市の一地域(ユーロテレポール駅、エプール・モンテスキュー駅、ジャン・ルバ駅)
に不安感は集中しているようです。
ルーベ・ジャン・ルバ駅はフランス国鉄とつながっています
ただ、こういうアンケートで挙げられるのは、裏返せば、利用客が多い駅でもあります。実際ワースト1位と2位のポルト・デ・ポスト駅やリル・フランドル駅は、メトロの1番線と2番線が交わる駅で利用客が多いので、そういう意味では当然の結果かもしれません。
これらの駅を特に避ける必要はないと思いますが、できれば、明るい時間帯に使うことをお勧めします。またご利用の際には、スリなどの標的にされないよう、しっかり荷物をつかみ、周りの様子に気を配るようにご注意ください。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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