No.353フランス大気汚染対策:Crit'Airマークの義務づけ

公開日 : 2017年02月07日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

2017年に入ってから、パリとリヨン、グルノーブルで義務となったCrit'Airマークの自動車への添付が、フランス北部リルでも適用されることになりました。

Crit'Airマークとは、車の排気ガスレベルによって、6色に分かれます。最もクリーンな緑は電気自動車や水素自動車。ハイブリッド車は紫。続いて、ガソリン車は年代により黄色かオレンジ。ディーゼル車には、さらにあずき色とグレーのカテゴリーがあります。

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Ministère de l'environnement, de l'énergie et de la merサイトより

大気汚染のひどいときは、一定の地域には、クリーンカテゴリーの車しか入れないようにするのがその目的です。

Crit'Airマークの取得にかかる料金は、送料を入れて、4.18ユーロ。こちらのサイトから申し込めます。俗にカルト・グリーズ(carte grise)と呼ばれる車の登録証(正式な名前はCertificat d'immatriculation)に書いてある車のナンバーと、所有者名、住所が、現在のものと一致するかどうか確かめてから、手続きしてください。支払いはカード払いです。

申し込みから数週間後に、登録された住所にCrit'Airマークが郵便で送られてきますので、それを、車のフロントガラス下の方に、外から見えるように貼ればOKです。

リル・メトロポルでは、Crit'Air導入を決めたばかりで、どこを通行制限区域(ZCRと呼ばれます)にするかはまだ決まっていません。決定されるまでは、大気汚染がひどくなる都度、県が暫定的に通行制限区域(ZCR)をアナウンスすることになります。

車をお持ちのフランス在住者には、早めの手続きをお勧めします。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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