No.377厳戒態勢のパリ革命祭
この週末、日本も連休ですが、フランスも連休です。とは言っても、日本の連休が7月15-17日なのに対し、フランスの連休は7月14-16日。7月14日は、フランスでは国民の祝日。俗にいう革命祭の日です。
© Paris Tourist Office -Photographe: Amélie Dupont
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毎年7月14日は、フランスではどの町でも花火を上げたり、楽隊が町に繰り出したりして、にぎやかに祝うのが常です。現在日の入りは夜の10時ごろ。そのため花火が始まるのは、早くても11時過ぎとあり、子どもたちは、眠い目をこすりながらの花火待ちとなります。
ご記憶の方も多いでしょうが、去年2016年の革命祭では、ニースで人々の集まる場所へトラックが突っ込むテロが起き、86名の死者と450人のけが人を出しました。この一年で、複数のテロ行為が阻止されたり、テロ計画者が検挙されたりはしましたが、まだまだテロの脅威が去ったわけではないフランス。先日は、非常事態の何度目かの延長が決まり11月1日までと定められました。
そのため、今年の7月14日は、どこも厳重な警戒で、革命祭に臨む計画を立てています。
特に、首都パリでは、アメリカ大統領ドナルド・トランプを招待していることもあり、アメリカ警察の協力も得た態勢となっているようです。
詳しいことは公表されていませんが、パレードのされるシャンゼリゼ通りだけでも、去年と比べて200-300人の警備増員を予定しているといいます。
またこの間、近隣の地下鉄駅は閉鎖となる予定ですので、観光にいらっしゃる方はお気を付けください。
荷物はできるだけ少なくして持ち、身分証明書の携行を忘れないようにしてください。
エッフェル塔とアンヴァリッド
© Paris Tourist Office - Photographe: Henri Garat
トランプ米大統領夫妻は、前日7月13日(木)15時半に、アンヴァリッドにて、マクロン仏大統領に迎えられ、その後、エリゼ宮にて会談。共同で記者会見を開いたのち、エッフェル塔のレストラン、ジュール・ヴェルヌ(Jules Verne)で夕食を予定しています。
そのため、7月13日(木)は、アンヴァリッドやエッフェル塔周囲もかなりの警備が予想されますので、観光に行くなら、別な日を選ぶことをお薦めします。
(冠ゆき)
参考サイト:Le Parisien
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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