No.418音楽の福袋!第15回リール・ピアノ・フェスティバル
©Ugo Ponte - ONL
フランス北部のリールでは、毎年6月ピアノ・フェスティバルが開かれます。15回目となる今年の日程は、6月8日~10日の三日間。
先週金曜日には、主催者リール国立オーケストラの創立者であり、ピアノ・フェスティバルのアーティスティック・ディレクターを務めるカザドゥシュ氏が内容を発表する記者会見がありました。
リール・ピアノ・フェスティバル2018
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場所もさまざま
ピアノ・フェスティバルを一言でいえば、会期の三日間、ピアノをテーマにしたコンサートが40以上繰り広げられるというもの。
ヌーヴォーシエークルと、リール国立オーケストラ
会場は、国立オーケストラの本城であるヌーヴォーシエークルの他、リール音楽学校ホール、旧サンサヴァー駅、リール美術館のホールが用いられます。またシャルル・ド・ゴール生家博物館、レストラン・クレマン・マロでもピアノ演奏が鑑賞できます。
さらに、今年はリールをはみ出て、約90km南のレ・リュ・デ・ヴィーニュ(Les-Rues-des-Vignes)にあるヴォーセル僧院(Abbaye de Vaucelles)でも、6/10(日)丸一日演奏が予定されています。900年近い歴史を持ち、国の歴史的建造物指定も受けているこの美しい僧院で演奏されるのは、今年没100周年となるドビュッシーをテーマにしたコンサート4つ!
それぞれの場所の住所と地図はこちらにまとめられています。
形式もジャンルもさまざま
ピアノ・フェスティバルとはいっても、ピアノのリサイタルだけではなく、オーケストラとのピアノコンツェルト、トリオ、フラメンコとの共演、朗読とピアノのコラボなど、形式もさまざまです。
閉幕コンサートで演奏するピカルディ・オーケストラ©Anne-Sophie Flament
また、ジャンルもクラシックにとどまりません。今年は、ジャズ、ラテンミュージック、マケドニアの民族音楽などもプログラムに並びます。
キューバジャズ演奏のMansfarroll & Campana Project©Fred Bourtleux
今年参加のピアニストは、約50人。アブデル・ラーマン・エルバシャ(Abdel Rahman El Basha)、ニコライ・ルガンスキ(Nikolaï Lugansky)、ボリス・ベレゾフスキ(Boris Berezovsky)、クレール=マリー・ルゲ(Claire-Marie Le Guay)のような良く知られたピアニストから、若い世代のピアニスト、また最近の国際ピアノコンクール受章者も登場します。
Claire-Marie Le Guay ©D.R.
実は、リールのあるフランス北部オー・ド・フランスでは、2018年4月第一回エトワール・デュ・ピアノ(Les Etoiles du Piano)コンクールを開催したばかり。こちらの受章者たちの演奏もピアノ・フェスティバル開催中に披露される予定です。
チケットの値段と購入方法
コンサートは、無料のものから有料のものは、12,14,18、24ユーロまで。
10ユーロのパスを購入すれば、有料コンサートの割引を受けることができます。複数の有料コンサートへ行くつもりの方は、パス購入の検討をお薦めします。
ただし、このパスには、6月10日ヴォーセル修道院のコンサートは、含まれていません。こちらは、ヴォーセル一日パス(4つのコンサート)が48ユーロで売られています。車で一時間ほどかかる場所ですが、車のない方もご安心を。リールのリウール広場から、朝9時半発の無料バスが出ることになっています。帰りは19時ごろの予定です。こちらは、5月31日までに予約をお済ませください。
ヴォーセル修道院のコンサートを締めくくるBoris Berezovsky ©Juri Bogomaz
チケット購入は、こちらのサイトから。
もしくは、リール国立オーケストラの事務所(3 Place Mendès France)でも月曜~金曜10時~18時取り扱っています。
フェスティバル当日は、ヌーヴォーシエークルのホールで購入可能。またリール音楽学校、リール美術館でも、コンサートの開始1時間前からチケットが販売されます。
3日間、同時に複数の場所でコンサートが開かれることになるので、すべてを聞くのは不可能です。お目当てのコンサートが決まっている方は、どうぞ上のサイトで前もってプログラムをよくご覧になり、計画を練ってみてください。
とはいっても、予約不要の無料コンサートも多々ありますので、当日急に時間が空いたり、ふと気が向いて、ふらっと立ち寄るのも可能です。
日時ごとのプラニングは、こちらのページからご覧になれます。
ピアノ三昧な3日間。大いに耳を楽しませましょう!
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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