No.458パリ、ポンピドゥ・センターの挑戦
1977年パリの真ん中に、ポンピドゥ・センターが誕生してから40年以上が経ちました。その大胆で斬新な建築には、当初賛否両論ありましたが、今ではエッフェル塔同様、すっかりパリの風景に馴染んだ感があります。
MoMAやテートに匹敵するコレクション
ポンピドゥ・センターには、欧州最大の近現代コレクションを持つ国立近代美術館のほか、情報センターや映画館、音響研究所などが入っています。言ってみれば、ニューヨークのMoMA近代美術館やロンドンのテート・ギャラリーにも匹敵する施設なのです。
常時、小規模なものから大規模なものまで、さまざまな企画展が並行して複数開かれており、いつ行っても刺激が絶えず、おのず人気も高い場所です。
ところが、このポンピドゥ・センター。国内の知名度はかなり高いのに、外国人観光客にはあまり知られていません。
それを憂えて、今月、ポンピドゥ・センターが取った作戦がこちら!
動画をご覧になっていただけると分かるように、外国人観光客向けのお土産であるミニチュア版ポンピドゥを町角で売る作戦実行!しかも、裏面のQRコードをスマホで読み取れば、現在地からポンピドゥ・センターまでの道を辿ってくれるのです。
左からサクレ・クール寺院、凱旋門、ポンピドゥ・センター、ノートルダム寺院、エッフェル塔
フランス語なまりの英語で、「エッフェル塔、サクレ・クール寺院、凱旋門、ノートルダム寺院、そうしてポンピドゥがパリのマストシーだよ!」と説明するスタッフの様子。なかなか健気で応援したくなりますね。
見るも楽しい建築
このミニチュアには色がついていませんが、本物を見る時は色にもご注目ください。青い樋はエアコンなど空気の流れ、黄色は電気、緑は水、そうして赤は人(エレベータやエスカレータ)という風に、中を通るもので色分けされています。
誕生してすでに40年が過ぎたというのに、中に入るだけでわくわくさせてくれる建築でもあります。
キュビスム展と安藤忠雄展
今現在開かれている特別展のうち、キュビスム展についてはこちらのページを
また、安藤忠雄展についてはこちらのページをぜひご覧ください。
またちょうど今日11/28からは、ルーマニア美術にフォーカスを置いた展覧会「Une saison roumaine au Centre Pompidou(ポンピドゥ・センターにてルーマニアの季節)」展も開かれます。こちらの会期は、2019年1月28日まで。
パリの外せない観光地5つ。踏破してみませんか?
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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