No.510パリのサン・ジャック塔、夏期のみの見学始まりました!
パリ4区。シテ島や市庁舎からもほど近いところに建つのがサン・ジャック塔。教会の鐘楼部分として16世紀初期に建てられたものです。その後幾度となく修復工事を経ていますが、後期ゴシックのフライボアイヤン様式を良く残した建築で、1862年にはすでに国の歴史的建造物リストに載せられました。
パリの風景、右手に見える高い塔がサンジャック塔 © Paris Tourist Office - Photographe : Amélie Dupont
・
欄干までの高さが54メートル。フランス革命の頃は、パリで最も高い建物のひとつでした。
実はこの塔、上ることもできます!
今年も、良い季節となった(今年は、むしろ、いきなり真夏が来た感がありますが...)5月31日から週末のみですが一般公開されています。
ただし、エレベータなどはなく、300段の狭い階段を上らなくてはなりません。そのため、脚や心臓の丈夫でない方、耳や目の悪い方、また狭いところ、高いところが苦手な方には、お勧めしません。
また、10歳未満の子どもの見学は禁止されていますので、ご注意ください。
ところで、サン・ジャック塔一番上並ぶ彫刻は、聖ヤコブ像(ヤコブはフランス語でジャック)と、四人の福音者のシンボルです。福音者とは、新約聖書の福音を書いた聖人で、マルコ、マタイ、ルカ、ヨハネを指します。それぞれフランス語では、マルク(Marc)、マチュー(Matthieu)、リュック(Luc)、ジャン(Jean)にあたります。
聖マルコの象徴はライオン、聖マタイの象徴は天使、聖ルカの象徴は雄牛、ヨハネの象徴は鷲。この四つの象徴が、サン・ジャック塔のてっぺんからパリを見守っています。
サン・ジャック塔のてっぺん © Paris Tourist Office - Photographe : Marc Bertrand
・
【サン・ジャック塔】
住所:Square de la Tour Saint-Jacques
最寄り駅:メトロ1番線と11番線のHôtel de Ville駅から194メートル。あるいは、1、4,7,11,14番線のChâtelet駅から205メートル。
見学可能時間:5/31~11/3の、金・土・日:10時~18時
見学料:大人10ユーロ
週に二度、金曜の12時と、土曜の12時には、英語のガイドツアーもあります。
一度に登れる人数が限られているので、見学希望の方には、予約をお勧めします。予約はこちらのサイトから。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。