海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > ヨーロッパ  > トゥルコアン特派員ブログ > No.517猛暑のヨーロッパ、涼しい場所はどこ?日...

フランス/トゥルコアン特派員ブログ 冠ゆき

フランス・トゥルコアン特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2019年6月25日

No.517猛暑のヨーロッパ、涼しい場所はどこ?日本と異なる注意点も!


No.517猛暑のヨーロッパ、涼しい場所はどこ?日本と異なる注意点も!

今週いっぱい猛暑に襲われる見込みのヨーロッパ。フランスでも、比較的北部に位置するパリでさえ、35度を軽く上回る気温が予想されています。


【フランスならではの注意点】


日本と比べれば湿気も少なく、過ごしやすいさ!とはよく言われることですが、実は、日本より暑さが身にしみる点もあるのです。特に忘れてはならないのが次の三点。


1)日が長い


緯度の高いヨーロッパは、夏冬の日照時間数の差が、日本とは比較にならないほど大きいのです。夏至の頃の日の入りは夜10時。したがって、夜の7時、8時はまだまだ日が高く、気温も高い時刻。日本のような「夕涼み」は期待できません


2)冷房のある施設が少ない


日本だと、暑くても、電車に乗ったり、お店に入ったりすれば、冷房が効いていますが、ヨーロッパの場合、場所にもよりますが、冷房のないお店、交通機関は珍しくありません。いざという時、ほてった頭や体を急速に冷やすのは難しいので、できるだけ体温を上げないよう、気をつけましょう。


3)冷たい飲み物は簡単に手に入らない


言わずと知れたことですが、フランスにはコンビニも自動販売機もありません。また、飲食店の開店時間も、日本と比べると制限されています。冷たい飲み物どころか、飲み物自体、欲しい時にすぐに手に入るものではないことを意識して、最低ミネラルウォーターの小ボトルくらいは、常時携帯するようにしましょう。

【基本の涼しい場所】


その上で、比較的涼しい場所を挙げるとすれば、


1)スーパーマーケット、ハイパーマーケット


食料品売り場のあるスーパーやハイパーマーケットには、さすがに冷房が備わっています。座って涼むような場所はありませんが、ゆっくり売り場を歩いて買い物をすれば、涼をとることはできます。


2)海辺


風の絶えない海辺は、日向さえ避ければ、意外と内陸部よりも過ごしやすいものです。後述しますが、パリから一番近いノルマンディの海が、昔からパリっ子たちの避暑地なのはそういう理由です。


3)教会


天井が高く、窓が小さく、陽光が入りづらい教会、中でもカテドラル(大聖堂)のような大きな教会は、外の気温の影響を受けにくいため、夏でもひんやりとした空気が残っています。教会はすべての町にありますから、暑さでたまらない時は、涼をとるつもりで中に入るのも一案です。


517-1.JPG

夏でも涼しい教会内 ©冠ゆき


【フランスの涼しい地方】


では、地理的に、フランスではどこが涼しいのか?
もちろん、時と場合によりますが、フランス内陸部と比べて、気温の低い確率が高い場所ナンバーワンは、ブルターニュ地方です。


今週の熱波も、ブルターニュだけは例外で、南部では39度の予報が出ている金曜土曜でも、最高気温が20度までしか上がりません。


同じく、ノルマンディ地方も、海に近い場所は、涼しめです。
パリから最も近いノルマンディの海辺、トゥルーヴィル(Trouville)・ドーヴィル(Deauville)については、こちらの記事 をご覧ください。


517-2.JPG

ドーヴィルの海辺 ©冠ゆき


ノルマンディより北方のオパール海岸沿いも、暑さをしのぐのに最適な場所です。
たとえば、ル・トゥケ・パリ・プラージュ(Le Touquet Paris Plage)は、最近マクロン仏大統領が住んでいることで注目されていますが、それより前から、モナコ公に愛された海辺の町でした。ル・トゥケについては、こちらの記事 をご覧ください。また、季節は異なりますが、こちらにも 紹介しています。


517-3.jpg

ル・トゥケの海岸 © Olivier Caenen


更に北方、オパール海岸の絶景が望めるブラン・ネ岬(Cap Blanc-Nez)とグリ・ネ岬(Cap Gris-Nez)もまた、涼しい場所の代表です。猛暑の今週も、土曜日に28度が見込まれているほかは、最高気温20度前後と、涼しい予報です。ブラン・ネ岬、グリ・ネ岬の絶景は、こちらの記事 をご覧ください。


517-4.jpg

ブラン・ネ岬©Eric Desaunois


【ヨーロッパの涼しい国々】


ではヨーロッパで涼しい国はどこか?
これはもう、みなさんのご想像通り。
北欧、バルト三国、スコットランド、アイルランド、アイスランドなどの島国が涼しい国の代表です。


例えば、こちらの記事で紹介したデンマーク・オーフス(Arhus) は、猛暑の今週でも最高気温は25前後。最低気温は11度まで下がる日もあるので、冷房がなくても十分しのげそうです。


こちらで紹介したヴァイキング遺跡の残るイェリング(Jelling) も同様で、一番暑い28度が予想される日曜日でも最低気温は13度まで下がりますし、そのほかは、25度以下の日が多く、それほど熱波の影響は強くなさそうです。


517-5.JPG

デンマークの海を見つめるMen at Sea,写真©冠ゆき


東欧は、西欧と比べれば涼しい地域ですが、北欧にはかないません。それでも、こちらで紹介したポーランドの首都ワルシャワ では、今週の30度越え予報は火曜水曜の2日のみ。あとは25度を下回る最高気温です。


517-0.jpg

ワルシャワのワジェンキ公園 ©冠ゆき


また、忘れられがちですが、西欧でも、北部は割と涼しめです。
フランス北部からなら、日帰りも簡単にできるオランダは、週末の避暑旅行にもお勧めです。例えば、こちらの記事で紹介したチーズの町エダム(Edam) ですと、今週も30度越えは今日火曜日のみ。あとは、最高気温は20度前後に下がり、土曜日に29度とまた少し上昇するものの、最低気温は18度なので、楽に過ごせる気候です。


517-7.JPG

オランダの町 ©冠ゆき


ご旅行中の方、また夏フランスへいらっしゃる予定の方、猛暑と重なる場合は、どうぞ無理をされず、少々予定を変更してでも涼を取ってください!元気にご帰国されるまでが旅行であることをお忘れなく!


(冠ゆき)

にほんブログ村 旅行ブログ フランス旅行へ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村

記事の商用利用を希望される際はコチラからお申し込みください。
カテゴリー 天気・気候・気温 見所・観光・定番スポット
2019年6月25日
« 前の記事「No.516 フランス北部、黄金に輝く「エルドラド」イベントの数々」へ
»次の記事「No.518ユネスコ文化遺産:仏北部ドゥエの伝統16世紀から続くガイヤン祭!!」 へ
トゥルコアン特派員 新着記事
No.616フランス、外出時必須の証明書について変更!
No.615フランス北部ほか16県の再ロックダウンについて
No.614必見!パトリック・デュポンの『白鳥の湖』ネットで公開中
No.613家から訪れるフランス北部のミュージアム&展覧会
No.612フランス:週末ロックダウンと特別警戒地域20県
No.611フランス:新型コロナ感染が急増している県はどこ?
No.610ダンケルクのカーニバル、今年はオンライン開催!
No.609ジブリの名作がフランスでタピスリーに!
1年前の同じ月に投稿された記事
No.430フランスの砂浜人気ベストテン!by TripAdvisor
No.429フランス国鉄7月以降のストの行方+4月5月の定期券払い戻し方法(追記足しました)
No.428エールフランス航空2018年6月のスト情報(+追記までご覧ください)
No.427フランス北部の港町カレーの特産品は、繊細なアレ!
No.426フランス北部Asnapioで楽しむ考古学の日
No.425ルーベ経済文書センターで見る五月危機のデータ展

フランス ツアー最安値


2021/3/31更新

フランス 航空券情報


フランス旅行 旅スケジュール

旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■フランスの旅行記・口コミ「旅スケ」へ

ヨーロッパ特派員ブログ一覧

アイスランド/レイキャヴィークアイルランド/ゴールウェイイギリス/イーリーイギリス/ウェルシュプールイギリス/エディンバライギリス/カーディフイギリス/ギルフォードイギリス/グラスゴーイギリス/ケンダルイギリス/ケンブリッジイギリス/コッツウォルズイギリス/ヒースローイギリス/ブリストルイギリス/ベルファストイギリス/ヨークイギリス/ロンドンイギリス/ロンドン2イギリス/ロンドン3イギリス/ロンドン4イタリア/アンコーナイタリア/アンドリアイタリア/シチリア島イタリア/ジェノバイタリア/トリノイタリア/ナポリイタリア/ナポリ2イタリア/ナポリ3イタリア/パルマイタリア/フィレンツェイタリア/ベネチアイタリア/ボローニャイタリア/ミラノイタリア/ミラノ2イタリア/ラ・スペツィアイタリア/ローマイタリア/ローマ2イタリア/ローマ3ウクライナ/オデッサエストニア/タリンエストニア/タルツオランダ/アイントホーフェンオランダ/アムステルダムオランダ/デルフトオランダ/デンボスオランダ/ライデンオーストリア/ウィーンオーストリア/ウィーン2オーストリア/チロルオーストリア/リンツキプロス/ニコシアギリシア/パロス島ギリシャ/アテネクロアチア/コルチュラ島クロアチア/ザグレブクロアチア/ドゥブロヴニクジョージア/トビリシスイス/アッペンツェルスイス/チューリヒスイス/ベルンスウェーデン/ストックホルムスペイン/イビサ島スペイン/バルセロナスペイン/バルセロナ2スペイン/バレンシアスペイン/バレンシア2スペイン/ビトリアスペイン/ビルバオスペイン/マドリッドスペイン/マドリッド2スペイン/レオンスロヴェニア/リュブリャナセルビア/ベオグラードチェコ/ブルノチェコ/プラハチェコ/プラハ2デンマーク/コペンハーゲンドイツ/ケルンドイツ/ケルン2ドイツ/シュタインバッハドイツ/デュイスブルクドイツ/デュッセルドルフドイツ/ハノーファードイツ/ハンブルクドイツ/フライブルクドイツ/フランクフルトドイツ/ブレーメンドイツ/ベルリンドイツ/ボンドイツ/ミュンヘンドイツ/ミュンヘン2ドイツ/ミンデンドイツ/ライプツィヒドイツ/レーゲンスブルクドイツ/ワイマールノルウェー/オスロノルウェー/オスロ2ノルウェー/オスロ3ノルウェー/ベルゲンハンガリー/ブダペストフィンランド/サヴォンリンナフィンランド/トゥルクフィンランド/ヘルシンキフィンランド/レヴィ・サーリセルカフランス/アヌシーフランス/アンボアーズフランス/カンヌフランス/コートダジュールフランス/ストラスブールフランス/トゥルコアンフランス/トゥールーズフランス/ナルボンヌフランス/パリフランス/パリ2フランス/パリ3フランス/ブールジュフランス/ボルドーフランス/マルセイユフランス/リヨンフランス/リヨン2フランス/レンヌブルガリア/ソフィアブルガリア/プレヴェンベルギー/アントワープベルギー/ゲントベルギー/ブリュッセルベルギー/ブリュッセル2ベルギー/ルーヴェンポルトガル/ポルトポルトガル/リスボンポーランド/カトビッツェマケドニア/スコピエマルタ/マルタ島モンテネグロ/ポドゴリツァヨーロッパ/バルカンラトヴィア/リーガルクセンブルク/ルクセンブルクルーマニア/ブカレストロシア/サンクトペテルブルグロシア/モスクワ

ヨーロッパにもどる

  • 特派員プロフィール
  • トゥルコアン特派員

    トゥルコアン特派員
    冠ゆき
    山田流箏曲名取。1994年より渡仏。大学院での研究の傍ら、大学や専門学校で日本語日本文化講師を勤める。2000年より、ポーランド、イタリア、中国の生活を経た後、2013年フランスに戻る。旅好きでもあり、今までに訪れた国は約40ヵ国。6ヵ国語を解する能力と多様な文化に身をおいてきた経験を活かし、柔軟かつ相対的視点から、フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介中。
    Twitter, Instagram, Facebook DISQUS ID @disqus_MpLAscSgGV

  • リーダーに登録

地球の歩き方Web特派員募集