No.531パリ2024:フランス人幹部が東京に学ぶ極意?

公開日 : 2019年08月30日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

東京五輪まで1年を切り、日本では交通機関をはじめ各方面で準備調整が取られています。エスカレータを歩かないようにする、とか、来年5月から東京―鹿児島間の新幹線に持ち込む大型スーツケースは申請が必要になるだとか、挙げる例にも困りません。

ところで、東京の次は? そう、2024年はパリが五輪の開催地!

東京同様過密気味な首都であるパリ。交通機関も複数あり、どういう工夫をすればいいのか、、、と思案した幹部たち。実は、そのアイディアを得るべく今年2019年7月視察旅行に出かけました。

彼らの選んだ行き先は、東京!

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2024年を待つパリ©Kanmuri Yuki

この意外な日仏交流について、FranceInfo に載ったのでご紹介しておきましょう。

同記事によれば、参加者はフランス国鉄のトップや幹部、政治家ら。それぞれ、競技種目のプログラムの組み方から、観客の待ち時間への対応策、住人のためのテレワークの導入など、この視察旅行で参考にしたいアイディアを多く見つけたそうです。

そのほか、渋滞学に造詣の深い数物理学者、西成活裕氏とも面談するなど、精力的に日本のあれこれを吸収してフランスへ帰りました。

交通機関に関して言えば、フランスでも時々見られるようになったホームゲートが、日本ではそれほど高いものではないことに注目。また、乗客向けのアナウンスの情報量の多さなども印象的だったようです。

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言われてみれば日本より背が高い?パリメトロのホームゲート©Kanmuri Yuki

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聴覚からも視覚からも注意喚起!東京の交通機関©Kanmuri Yuki

フランスではホームで列を作るという概念自体がありませんから、まずはそのあたりの啓蒙が必要なのでは?と老婆心ながら思ったりもしますが、それもちゃんとリストに載っているかもしれませんね。

ひょっとすると、日本テイストな工夫が見られるかもしれない2024年のパリのメトロ。

なんだか楽しみになってきました。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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