タウンズビル特派員 新着記事
毎年1月26日はオーストラリアの祝日で、オーストラリア・デー(Australia Day)と呼ばれており,官公庁ビジネス学校などは全てお休みです。
ちなみに、オーストラリアの学校の新年度は、その翌日の1月27日から始まります。
全州各都市にてセレモニーやイベントが開かれますが、今のような大規模になったのは、1994年です。
具体的に何をするかと言いますと、
1.オーストラリア市民権を獲得した人を祝う日
1. 人口約18.5万人のタウンズビル市では、今年は40カ国から来た117人が市民権を授与されました。
オーストラリア全体では、150カ国から来た1万6千人もの人々が、オーストラリア全土の333か所で、市民権を授与する式典に参加しました。
66年前から始まったこの式典は、これまでに400万人もの人々に市民権を授与してきました。
タウンズビル市での、今年の市民権授与された方々の内訳は以下の通りです。
【2015年タウンズビル市 オーストラリア市民権獲得数】
全117名(男女比約1:2)
男性内訳 白人:非白人=5:6
女性内訳 白人:非白人=5:7
白人はヨーロッパ、カナダ、南アフリカ共和国出身者が多く、非白人はアジア、アフリカ系、パプアニューギニア、トーレス海峡諸島出身者が多いです。ニュージーランド人の移住者は多いですが、オーストラリア人とほぼ同様の権利が与えられる為に、(それゆえに「NZは、オーストラリアの6番目の州だ」と揶揄されていますね。)市民権を獲得する人は それほど多くないようです。
出席した方たちは正装で、市長から、市民権証明書を手渡され、記念品(植物)をもらっていました。
【どうやったら、オーストラリア市民権は取得できるの?】
オーストラリアに移住してきた人の中で、オーストラリア市民権を、申請すれば自動的に得られる人たちは、以下の人々です。
・オーストラリア人の親の元に産まれた子(私の子どもがそのケースです)
・オーストラリア人の配偶者(私がそうですが、申請はしていないです。)
・ニュージーランドかイギリス国民で、オーストラリアに長く住んでいる人
・以前、オーストラリア市民権を持っていた人の子ども
・1975年以前にパプアニューギニアで生まれた人
・難民など
上記に当てはまらない市民権希望者は、細かい規定があり(例:犯罪履歴がない事)、その条件を満たすことが必須です。
なお、非英語圏出身者は英語の試験(IELTS General)で、speaking, reading, listening, writing全ての科目で6以上を獲得しなければなりません。
詳しくは市民権獲得についての、オーストラリア政府のHPをご覧ください。
http://www.immi.gov.au/FAQs/Pages/how-can-i-prove-i-have-competent-english.aspx
何人かインタビューをしたので、ご覧ください。
ドイツから移住してきたSandra(35歳)さん。
- いつ、オーストラリアに来られましたか?
結婚式はシドニーで挙げました。今では、2人の子供に恵まれて幸せです。」
- オーストラリアは何が魅力的ですか?
イギリス出身のDaniel Hill (41歳) さんと、甥の Matt (24歳)さん。
- いつ、オーストラリアに来られましたか?
「2008年の1月にタウンズビル市に移住してから、ずっとこの街に住んでいるよ。」
- いつ、オーストラリア市民権を取得する事にしましたか?
ジンバブエからの移民 Edith(35歳)さん。
旦那様がメカニックとして、先にオーストラリアに移住していたので 2008年に 来豪しました。
- いつ、オーストラリア市民権を取得する事にしましたか?
「市民になるのには全く躊躇しなかったわ。なぜって?家族も友人もいたし、ケースワーカーとしての仕事もあったの。
とても自然な事に思えたわ。 市民権を取得すると決めてから 6ヶ月くらいかかって、申請許可が おりたのよ。
今の気持ちは言葉にはできないくらいよ。とても嬉しいわ。
2.前年に活躍した人を表彰する日Australian Day Award
ジュニアスポーツ部門、シニアスポーツ部門、 ボランティア部門、コミュニティ部門などがあります。地元の高校生男子が全州陸上大会に出場して活躍、当日表彰されていました。
3.国旗掲揚式典
実はオーストラリアで最も早く1901年に、オーストラリアの国旗掲揚がされたのが、このタウンズビル市なのです。
それ以外の催しは、各都市によって違います。
次回はそのイベントについて、お伝えします。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。HAVE A HAPPY DAY!
野生のワニと共生しなくてはいけない国、オーストラリア・クイーンズランド州
クイーンズランド州の最北端Cape YorkからGladstone市までが、クロコダイルが生息する地域です。
「ワニについての10個の都市伝説」(myth)が、興味深い記事が地元の新聞に載っていましたので、抜粋してお伝えします。
1. オーストラリアには1種類のクロコダイル(ワニ)しかいない。
http://ntnews.com.au
実はオーストラリアには、2種類のクロコダイルがいます。淡水に住むクロコダイルと、海水に住むクロコダイルです。
2. クロコダイルは赤ん坊の世話をしない。
母親クロコダイルは卵や生まれたばかりのクロコダイルを守るため、大変凶暴です。母親は、40から70個の卵を腐葉土の中に産みます。そしてクロコダイル、大トカゲ、野生の豚、人間など、肉食動物から赤ん坊を守ります。
3.クロコダイルは、恐竜科の生き物ではない。
クロコダイルは何百万年も間、仕様の肉食動物として、その時代を支配していました。恐竜が登場する前から、地球上を徘徊していた有史時代の先祖は、大陸分断期や氷河期を生き残りました。
クロコダイルは、どこでも発見されています。グレート・バリアリーフやトーレス・ストレイト諸島のビーチで人間を襲った例もあります。淡水のラグーン、川、沼地など、浜辺から数百キロ離れた地域、ケアンズやタウンズビルなどの都市部でも発見されています。
この記事を書いている4月20日付の地元の新聞で、「4メートルのクロコダイルが、市内の中心を流れるロス川にて発見された。その後、マグネティック・アイランド方向に泳いでいくのが目撃された。」と記事に載っていました。
2015年の1年間だけで、クイーズランド州全体では、123回の目撃情報が寄せられています。タウンズビル市内では、少なくとも3回、クロコダイルの生息が確認されています。The Lakes, Ross River, That Strand の3箇所です。
こんな事を書いたら、グレートバリアリーフや、タウンズビル市に遊びに来る人が減ってしまうかもしれませんね。
でもクロコダイルに襲われる事件が起きるのは、年に1、2件です。
ほとんどの人が平和に暮らしていますので、安心してくださいね。
5.クロコダイルは水中では口を開けないので、人を襲ってこない。
左の写真は、ノーザンテリトリーのアデレードリバーにて観光客向けのボートで、発見されたクロコダイルです。
クロコダイルは口の奥に口蓋弁があり、水中ではそれを閉じることができます。そのため、口の中が水でいっぱいにせずに、獲物を水中から襲うことができます。それでも少しは水を飲むため、攻撃時には、浅い水辺か陸上にいる必要があります。
⒍ クロコダイルは、時速60キロで泳ぐことができる。
クロコダイルの水中での平均スピードは、時速10キロから15キロです。時速24キロから29キロの速さで泳ぐこともできます。人間の遊泳時速は平均3.2キロです。
⒎キャンプ・ファイヤーがあれば、川の側でキャンプしても安全である。
これを裏付ける科学的根拠はありません。キャンプする際は、必ず50メートル以上、水辺から離れた場所にテントを、設置してください。
オーストラリア人(オージー)は本当にキャンプが大好きです。私の住む住宅街では、10軒に3ー4軒のお宅でキャンピングカーや、キャラバンを持っています。自宅を売りキャンピングカーに乗ってオーストラリア放浪の旅に出る「グレイノマド」と呼ばれる老夫婦もたくさんいます。
⒏クロコダイルはボートのエンジン音を怖がるので、水上でも安心である。
クロコダイルは非常に音と振動に敏感なので、ボートが進水していたら、攻撃する可能性が高いです。
夫はタウンズビル市に引っ越して来てからは、カヤックで海や川に行くのを怖がっています。
「クロコダイルの餌になりたくない」が口癖です。それもそのはず、我が家の近くの海岸で、ボートでフィッシングをしていた男性がクロコダイルに襲われる、という事件が起きたからです。
9.短い時間だったら、クロコダイルの生息地域で泳いでいても安全である。
クロコダイルが獲物を襲うのに、1秒もかかりません。
ちなみに、左の写真はSalt water Crocodileではなく、freshwater crocodile淡水ワニなので、安心です。
ただし、棒でつついたり、背中の上に乗っかろうとした観光客は、返り討ちに遭いました。
それゆえ、ケアンズ市民やタウンズビル市民で、海や川で泳ぐ人はほとんどいません。遊泳ネットが張ってあり、サーフライフ・セイバー(水中監視員)がいる場所でのみ、泳ぐことができます。
10.もし、クロコダイルに襲われたら、ジグザグに走って逃げれば良い。
クロコダイルは、水中からの「電光石火の一撃」を得意としているので、陸上では獲物をほとんど襲いません。陸上でも時速16キロで走ることができ、ジグザグでも直線でも走れます。
注意書きに
「人間は時速22キロで走れます。」と書いてありましたが、
1時間でそんなに走れる人はオリンピック選手位ですよね。
私は長距離なら、時速10キロでも走れません。
でも、これは短距離の話しでしたね?σ(^_^;)
タウンズビル市に遊びに来る際は、クロコダイルにお気をつけ下さいね。
読んでいただき、ありがとうございました。
出典元: Museum of Tropical Queensland, Queensland Government, Queensland Museum Network, Townsville Bulletin,
【タウンズビル市は北部クィーンズランド州最大都市で経済・交通・文化・教育・軍事の中心地】
私の住むタウンズビル(Townsville )は、オーストラリア・クイーンズランド州(以下QLD州)
北東岸に位置する港湾都市です。
人口は約18万5,000人で、農林業、鉱業、国内外(ヨーロッパが多い)からの観光客も多く、
海外からの移住者も人口の10%を超える、活気のある街です。
有名私立大ジェームス・クック大(James Cook University)があります。
軍や鉱山業に携わる人も多く、景気は良いため、LexusやBMWなど高級車ディーラーがたくさんあります。
QLD州都で最大都市のブリスベン市(Brisbane)の1300キロメートル(km)北方にあり(飛行機で約2時間半)、
オーストラリアの玄関口ケアンズ市(Cairns)の350km南方に位置しています。(同約55分)
タウンズビル市の魅力は、グレイト・バリアリーフのマグネティック島が、
フェリーでわずか20分の距離にあること。中には、船で市内へ通勤する人もいます。
⇒続きを読む"はじめまして。ポップ登美子がお届けするタウンズビル特派員スタート!"